【八ヶ岳】「黒百合ヒュッテ」山小屋泊/4月の東天狗岳雪山登山の思い出(公共交通機関利用)
初めての雪山登山は2014年3月、北八ヶ岳でした。
高いお金で断熱材の入った冬靴を買い、アイゼンも買って行った山は夏とは全然違う景色と感動をくれました。
すごく楽しかったわけですが、その2週間後にまた八ヶ岳を訪れていました。
5年前の4月、黒百合ヒュッテに泊まって天狗岳にチャレンジした記録です。
八ヶ岳とは。そして東天狗岳と西天狗岳
八ヶ岳は長野県・山梨県に跨る山域で、①都内からのアクセスが良好なため、首都圏在住の山好きは何度も訪れるエリアではないでしょうか。
また、②通年営業の山小屋が多く、③それぞれの山小屋間の距離が比較的短いことも初心者には心強いポイントです。暖かい山小屋で休憩できるってありがたいことだと思います。
女子的には、④可愛くて個性的な山小屋とそこでの山ご飯が美味しい、というのが登山のモチベーションになると思います。実際、「〇〇小屋で◆◆を食べる」というのを目的にした山の記録も結構見かけます。
以上の①~④の理由から私は八ヶ岳が大好きで、毎年訪れて楽しんでいます。(なんか言い方固いですが)
八ヶ岳といっても、「八ヶ岳」という山があるわけではなく、たくさんの連なる山々を総称した「八ヶ岳エリア」という概念です。
と、改めて書くのもおかしな位有名な場所ではありますが、なんせ地理感覚が疎い私は最初その感覚が全然わからなかったもので・・・。同じように「今更聞けない!」という人もいるかもしれない、、、、ので。
一般に、岩稜帯も多く峻険な「南八ヶ岳」と比較的なだらかな山が多い「北八ヶ岳」に分けられています。
猫の耳のような双耳峰で、東天狗岳(標高2,640m)と西天狗岳(標高2,648.5m)の二つのピークがあります。
雪山入門として最適で、山のすぐ近くに黒百合ヒュッテがあるので、そこを起点にアタックすることができます。
東天狗岳登山日程とアクセス(電車、バス)
日程:2014年4月5日~4月6日 4月最初の土日!5年前。
アクセス:新宿駅を7:00出発の特急あずさに乗車し、茅野(ちの)駅で下車します。
※あずさ、2019年3月から全席指定席になったんですよね。回数券も廃止になってしまいました。ダイヤ改正してからまだ乗ってないですが、値上げってことでしょうか?
茅野駅よりアルピコ交通のバスに乗車し、終点渋の湯で下車します。
▼アルピコ交通様様です。アルピコのバスのおかげで車がなくても登山が楽しめます。
▼詳しいバス時刻表はこのページから「奥蓼科渋の湯線」のPDFで確認できます。
帰りも、同じく渋の湯からバスに乗って茅野駅へ。茅野駅からあずさで帰宅です。
黒百合ヒュッテ経由、東天狗岳の山レポ
渋の湯登山口~黒百合ヒュッテへの登り
茅野からバスに揺られ、渋の湯に到着。無料の公衆トイレもあるので利用して。
ここから登り始めます。登山口に登山届があるので、ここで書いて出すこともできます。
それにしても、5年前の八ヶ岳、ザ・曇天です。
最初は樹林帯をゆっくり登っていきます。
これで4月5日です。東京の桜は見頃な頃、こんなに雪があるんだなあ。
黒百合ヒュッテまでは約2時間30分ほどですが、特に急な登りもなく、のんびり樹林帯を歩いていく感じです。
山水画の世界。つまりは曇天です。
でも私にとっては人生2度目の雪山で、雪の上を歩けるだけで楽しかった!この気持ち、毎年のシーズン初雪山の時に感じます。
ゆっくり歩いて本日のお宿「黒百合ヒュッテ」にチェックインします。
黒百合ヒュッテに荷物を置き、東天狗岳へいくが・・・
ヒュッテに不要な荷物を置き(というかリュックごと置いてる)東天狗岳へアタックします!
ヒュッテ目の前の急斜面も、買ったばかりのアイゼンがよく効いて歩きやすい。
テントが小さく見えました。
携帯とストックだけ持ち、靴にはアイゼン、しっかりと防寒(ひとり帽子忘れて耳が凍ってたけど)
・・・そう、ピッケルがないです。
この時、まだピッケル持ってなかったんです。
それでもこの角度の斜面を登ります。
天狗の庭経由で、東天狗岳に近づいてきました。
すごい角度!
こちらは別のグループの方々ですが、皆さんピッケル持ってます。当たり前だ~
登ってくると、ガスの合間から八ヶ岳をチラッと見渡せた気がしました。
もう、この景色で満足。というかこれ以上は危険と判断し、撤退しました。
ピッケルを買うと「危ない雪山にも行く」ことを自分で認めたことになると思っていて、「私は危ないところにはいかないから、この道具は必要ない」と思っていました。
でも、実際に入門編とはいえ雪山へ行き、必要な道具がない登山は危険だ、とひしひしと感じました。
自分を守るためにきちんと必要なものは揃えないといけないですね。
ちなみに、1か月後であるゴールデンウィークに登ったときは、雪はあるものの軽アイゼンでも登れる位まで雪解けが進んでいました。靴も冬靴ではなく普通の登山靴でOKでした。
天気が良ければこのような稜線が見られます。
GW登山でも黒百合ヒュッテ目の前の斜面には雪がたっぷりでしたが、参考までに。
さて、反省しつつ、ヒュッテに戻ります。
▼この斜面、今では楽しくくだれますが、当時はびくびくしながら降りていました。
黒百合ヒュッテ 可愛い山小屋に宿泊
女性に人気の可愛い山小屋、黒百合ヒュッテです。
室内の様子はこんな感じです。
▼団欒スペースのこたつ
ランプが吊り下げられていて雰囲気がいいです。
夕食。ハンバーグと煮物ですね。 ▼2014年撮影
▼2015年撮影(映っていませんが煮物もありました)
朝食。卵かけご飯大好きです。
山で温かいご飯が食べられるだけでありがたいんですが、個人的には喫茶メニューの方が女性受けして好きです。
▼一番好きなメニュー、ビーフシチュー!
ニンジンが柔らかくて文句なしに美味しいです。
木のスプーンもおしゃれカフェみたいで嬉しい。
▼冬の休憩時、注文頻度の高いホットワイン
シナモンがついてくるのが嬉しいです。
▼カレー、牛丼(ぼけてますが)、カレーうどんなどのがっつりメニューもあり。
喫茶スペースのところに可愛いグッズが売っています。
初めての雪山に最適の八ヶ岳ですが、黒百合ヒュッテはその起点としてありがたい存在です。最近は宿泊せずに休憩利用が多くなりましたが、雪山始めたばかりのころの思い出がよみがえります。
6月になると黒百合がたくさん咲くそうなのですが、まだその時期に行ったことがないからいつか見てみたいなあ。
▼料金や小屋について
5年前の八ヶ岳雪山登山の反省と思い出
後日譚として、この登山のあと、ピッケルを買いに行きました。
無事山を楽しんでいられるのはたまたま。怪我無く楽しむためにも装備はしっかり揃えねば(特に冬は)と反省のある山行でした。
別の後日譚として、この日黒百合ヒュッテに泊まっていた方々と東京で再会し、その後皆で北岳や赤岳に登りに行きました。(ピッケルなくて大丈夫かなと思っていたらしい)
山で出会うって面白いですね。
居心地のいい山小屋が、たまたま居合わせた登山者同士の会話を作ってくれる気がします。
初めての山小屋泊にもぴったりの可愛い小屋なので、ゴールデンウィークあたり行ってみてください!(混みそうですが!)
★FIN★
雪山での必須アイテム。ゲイター。
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