【北アルプス】ゴールデンウィークの唐松岳で雪山登山(山小屋泊)【雪山初心者向け】
世間はゴールデンウィーク真っただ中!連休に山へ行く人も多いのではないでしょうか。今回は昨年のGWに唐松岳(からまつだけ)へ行った記録です。
■唐松岳とは
唐松岳は、北アルプスの標高2,696mの山で、日本300名山の一座です。
稜線や山頂から100名山の白馬岳や五竜岳の大パノラマが広がる素晴らしい山です。
ゴンドラやリフトも整備されているので夏には老若男女でにぎわいます。
ゴールデンウィークはまだまだ雪山。ただ、山頂の唐松岳頂上山荘が4月末オープンするので天気が良ければ雪山初心者でも行きやすくなります。
2019年は4月27日~5月5日オープン。公式サイト▼
唐松岳頂上山荘 公式サイト | 絶景拡がる雲上のプロムナードへ
■唐松岳登山の日程、アクセス編
日程:2018年4月29日~30日 ゴールデンウィーク前半!
アクセス:
私が唐松岳に行く際は、
①白馬八方バスターミナル行きの夜行バス(登山バス)
の2つの手段のどちらかで行っています。
今回は②の長野駅起点のバス利用で向かいました。新幹線は体が楽ですよね~
【7:42】大宮駅発の北陸新幹線「かがやき」乗車
かがやき号でなくてもいいのですが、時間的にこれがベストということで乗りました。かがやきは全席指定です。指定席が満席だとマズイことになるので注意が必要です。
【8:20】長野駅着
改札を出て、東口へ向かいます。東口の階段を降りたところに「科の木(しなのき)」というお店があり、そこのレジでバスのチケットを買います。長野から向かうは白馬八方バスターミナル。
ここで、バスの4枚回数券を買います!私は夫と二人でバスに乗るので、往復で4枚ということになります。回数券かった方がお得です。
長野駅~白馬八方バスターミナルの4枚回数券が6,400円でした。
長野駅東口にバス乗り場があるので、ここから乗車します。
【9:35】白馬八方バスターミナルに到着。
無料のシャトルバスか徒歩で八方のゴンドラ乗り場へ行きます。
ゴンドラから登山がスタートです。
■残雪の唐松岳登山の山レポ
雪があるといっても、ルートは夏と一緒です。
【白馬八方のゴンドラ乗り場~ゴンドラ①~リフト②~リフト③~八方池山荘~八方池~丸山ケルン~唐松岳頂上山荘~唐松岳】
これがルートの概要です。
ゴンドラとリフトを3つ乗り継ぎますが、まず最初のゴンドラチケット売り場で登山届を出します。
登山届を出さないとゴンドラチケットを買えないのでいいシステムですね。
ゴンドラとリフトの往復券が2,900円。
ゴンドラ乗り場にも途中のリフト乗換地点にもトイレがあります。リフト終点の八方池山荘のトイレは壊れていて営業してませんでした。(※2018年GW時です)
八方池山荘から歩き始めます。
登山道は人が歩いているので最初は雪のない状態。
終始右手側に白馬三山(しろうまさんざん/白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)がどーん!と見えています。
ゴンドラとリフトだと、すぐにこの絶景に出会えるのが嬉しい!
雪の照り返しがすごいので、日焼け止めは必携です。私は雪上では必ずマスクをして肌の火傷を防いでます。雪って夏より焼けますよね。
丸山ケルン。顔に見える特徴的なケルンです。
ここの前後の雪の傾斜があるのでアイゼンが必要です。私は登りではピッケル使わずストックを利用しました。
結構急で、GWだから雪もぐずついてきていて、弱高所恐怖症の私はちょっと苦手なかんじ。
右手に白馬三山、左手には百名山の五竜岳、鹿島槍ヶ岳が見えます。
さらに登っていき、もうすぐで小屋かな、というところで、雷鳥発見!
冬毛で白い雷鳥、可愛い!!まるまるしてて愛くるしい。
実は翌日帰るときもこのあたりで雷鳥を見ました。同じ個体だったのでしょうか?それにしてもなんて絶景の場所に住んでいるんでしょう。
そして、八方池山荘(リフト終着地)から約4時間、やっと唐松岳頂上山荘に到着しました。
▼夏の写真で代用ですが、同じく山荘前に雪はありませんでした。
夏のテン場は雪で埋まっていて、テント泊の人は山荘に寄り添うように建物の横に設置するようでした。
今回は小屋泊の素泊まりにしました。素泊まり7,000円。水は有料です。そりゃ、こんな山頂すぐそこの立地では水は貴重ですね。自炊(火器)は小屋の外で行い、出来上がったら中で食べてもOKだそうです。
天気が良かったので大丈夫でしたが、風が強いとやりにくいかもです。自炊室が室内だと嬉しいですが、まあ素泊まりなので文句は言えません。
というか、この絶景の前で温かいものを食べられるのは特等席かも!
唐松岳とは反対側に、五竜岳の雄姿も眺められます。間近で見る迫力はすごい。冬に行く気にはなれませんが、夏は唐松岳~五竜岳の縦走をする人も多いですよね。
私は縦走路の岩場の高度感が怖く、まだ五竜岳行ったことないのですが、いつかチャレンジしてみたいな。
今回、別の友人と山小屋合流だったのですが、彼女のほうが白馬八方への到着が遅く、先に歩き始めていました。そのため、登ってる途中に追いついてもらえるかも?」と、いつもよりはゆっくり歩いての小屋まで4時間でした。(その友人女性は3時間でこれた)
特に急ぐものではないのでゆっくり歩いて問題ないコースですが、途中お手洗いはないのでそこだけ注意です。
さて、無事友人と合流できたので山頂へ向かいます。
山頂まではすぐなので、空身+アイゼン+念のためピッケルだけ持っていきました。
山頂からは剣岳や不帰の瞼や、、、壮大なパノラマが広がります。
感嘆の声しかでない。。。幸せすぎる。
山頂碑も。
神々しいほどの山の景色に見とれ、十分楽しんでから小屋に戻りました。
今回のコース、健脚な方は朝から登って日帰りすることもできなくはない、くらいの長さです。でも、是非山頂小屋に泊まって、ゆっくり景色を楽しんでいただきたいです!
唐松岳頂上山荘で宿泊し、翌朝小屋でコーヒーをいただいてゆっくり。
この小屋オリジナルのカップが可愛い!カップも購入できます。買ってる方いました。
下山は昨日来た道を戻ります。
昨日は登り、今日は下り。雪の下りの方が滑らないように注意が必要です。昨日はストックでしたが、下山ではピッケルに持ち替えます。
というわけで無事下山。(来た道戻るだけなので割愛しましたが、実際はまた写真を撮りまくってます。だって景色が素晴らしいから)
白馬八方の日帰り温泉「八方の湯(入浴料600円)」に浸かって体を温め、蕎麦を食べてゆっくり。
長野までバスで移動し、長野駅でくるみ蕎麦を食べて(蕎麦食べすぎ)帰宅しました。
■ゴールデンウィークの唐松岳登山の服装、持ち物
【服装】
長袖、レインウェア、ダウン、手袋(極寒用は不要。私は冬用皮素材の手袋)、冬ズボン、冬靴
【持ち物】
ゲイター、ピッケル、ストック、顔を覆うマスク(バラクラバは暑いですが、それに似た機能のもの)、サングラス(マスト)、日焼け止め、帽子はニット帽とハットと両方、10~12本ツメアイゼン、行動食、水、おつまみ、汗拭き用タオル
あとはカメラや自炊道具なんかですね。
登っているときは暑くなるので、下着+長袖1枚で登っていました。小屋につくと冷えるのでウェアを重ね着しました。
■唐松岳残雪登山の感想
天気に恵まれれば、比較的安全に雪山登山ができる唐松岳はゴールデンウィークにおすすめの山です。稜線からの絶景が魅力ですが、裏を返せば風の影響を受けやすい場所。簡単とは言え雪山なので、天気をみて無理なく計画してほしいと思います。
それにしてもこの景色は素晴らしい!登山は好きだけど冬はやらないという人も多いですが、もったいない!
初期費用はかかるしリスクもありますが、長く山を歩くなら雪も歩くと感動がまた違います。
こんな環境で営業してくださる山小屋あってのことなので、唐松岳頂上山荘がオープンするゴールデンウィークに登山はいかがでしょうか。
ではGW後半もお気をつけて登山を!
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