今日もポレポレ 女山旅日記

ポレポレとはスワヒリ語で「ゆっくりゆっくり」。山が好きな女子が登山、旅行、美味しい食べものを綴る旅日記ブログ

【伊豆半島】シャクナゲ見頃の天城山へ日帰り登山(電車とバス利用)

アマギシャクナゲを見に、天城山(あまぎさん)に行ってきました。

シャクナゲはもちろん、ツツジや新緑が美しい気持ちのいい初夏の登山を満喫!

下山後は温泉、更にいつもの山では食べれない海鮮を食し、楽しい日曜日でした。

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1、百名山天城山とは

伊豆半島に位置し、日本百名山にも選ばれている天城山。実際は天城山という山はなく、天城連山です。

一般的には万二郎岳(標高1,299m)と万三郎岳(1,406m)を登ることを指すようです。万三郎岳伊豆半島の最高峰でもあります。

 

2、アマギシャクナゲの見頃︰5月下旬が狙い目

アマギシャクナゲとは。

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天木連山一体の岩場に分布する、伊豆半島固有の常緑の低木です。樹高は2~3mになり、(中略)5月中旬~6月上旬に美しい薄桃色の花が一面に咲きます。

 

ということで、ただのシャクナゲ(?)ではなく伊豆半島の固有種だそうです。

 

昨年、甲武信ヶ岳で見た満開のシャクナゲに感激。

「今年もシャクナゲを見にどこか行きたい!」と調べると天城山シャクナゲで有名なようでした。

 

 ▼甲武信ヶ岳シャクナゲに感激した山行

aotora2019.hatenablog.com 

そこで、過去ログを参考に、5月最終週にあたりを付けて行ってきました。

 結果はビンゴ!丁度見頃を迎えていました!

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ただ、調べるとシャクナゲには表年(当たり年)と裏年があるようです。しかも、一年ごとに代わるのではなく、2〜3年おきのよう。

 

2014年、2017年が表年だったようなので、2019年はどうかな?と思いましたが表ではなかったようです。

ということは来年当たり年になるのでしょうか?こればっかりは分からないですね。

 

3、天城山登山の日程&山行ルート

日程︰2019年5月26日(日)

 

山行ルート︰天城東急リゾート(天城縦走登山口)〜万二郎岳〜万三郎岳〜天城縦走登山口

ゴルフ場からの時計回りの周回コースです。

 

毎度ながら、ルートに悩みます。

  • 天城縦走登山口からの万二郎岳と万三郎岳の周遊(私はコレ)
  • 天城縦走登山口から万二郎・万三郎岳経由、八丁池までの縦走
  • 上記の縦走路を更に歩き、天城峠までのロング縦走

天城山登山というと、大雑把に言ってこの3つです。

 

最初はロング縦走しようかな~なんて思ったのですが、自宅から登山口までの電車バスアクセスに片道5時間弱(!)かかるのでやめました。

伊豆半島遠い!

 

登山口に前泊すれば行けますが、帰りに海鮮を食べたりしたいので、無理せず一番短い周回コースにしました。

 

4、天城山へのアクセス

車の場合は天城縦走登山口駐車場に停めておけます。

 

私達は電車とバスで行きました。

新宿から小田急線で小田原駅へ。前日に金券ショップで小田急線の安い切符を買っておきました。

小田原からJRで伊東駅へ。電車の旅は長いけど車窓から海が見えて旅行気分です。

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9:25 伊東駅につきました。

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駅前栄えてます。コンビニもあるしBECKSコーヒーもあるのでコーヒー飲みつつバスを待ちます。

登山口には自販機などないので、ここで水など足りなければ買っておきます。

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バス乗り場は改札を出て左です。

 

伊東駅からのバスはこちらのサイトに時刻表あり▼

交通案内|天城東急リゾート

  

10:10発 天城東急リゾート行きのバスに乗ります。 片道1,000円で、降車時に払います。現金のみなので注意です。

 

このバス、路線バスのように立って乗ることは想定されてないようで、吊り革がありませんでした。

今日は丁度満員でしたが、乗れないくらい人混みになった時はどうするんでしょう?無理やり立つのかな?

約一時間乗るので絶対座りたいですね。

 

ほとんどの人が同じ場所で降りるハイカーでした。

バスを降りると駐車場があり、その中にお手洗いもあります。山の中にはないので、ここが最後のお手洗い。

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5、天城山の山レポ

◆天城縦走登山口より万二郎岳へ

11:10 登山スタート!

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最初から緑のシャワーを感じる歩きやすい道です。

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苔むしてます。なんとなく顔に見える・・・?

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足元は大きめの石がゴロゴロしていますが、よく整備されています。

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この日、都内は30℃以上の気温となった真夏日でした。

でも、天城山は基本的にほぼ木々の中を歩くので、直射日光は避けられ、サングラスは不要でした。

 

樹林帯を歩くといっても、新緑の季節だから本当に気持ちがいいです。

 

11:27 四辻分岐。

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天城山の登山道にはポイントごとにこのような道標があります。本当によく整備されてます。

この四辻は周回コースの分岐にあたるところ。私たちは一般的と思われる時計回り(左へ)のコースへ。

歩いてみてわかりましたが、ここを右に行く反時計回りにすると、階段の登りが多くて大変なので、素直に時計回りにするのが吉です。

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登山道は序盤このような緑の回廊状態が続きます。

木々が生命力に満ちていて、若草色の新芽や新しい草がニョキニョキと空を目指して生えています。それを見ているだけで幸せ!

 

○○まであと何キロ、という看板が多い。

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だから迷いようがないのですが、足元は石や木の根っこで荒れている所も多く、道を外れても気づきにくいです。

私も一度道間違えました。

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こんな感じに木がダイナミックに曲がっていたり、自然そのままの森という感じ。

 

シャクナゲを見に来ましたが、ツツジも良く咲いていました。

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トウゴクミツバツツジと言うそう。透き通った薄紫色が清々しい。

 

ここの森はヒメシャラの木がたくさんあります。ツルツルした幹を持っているのですぐわかります。

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ヒメシャラって普段見かけないですが、存在感ある木ですね。

そして段々と羽虫が多くなってきます。。。

 

徐々に階段が出てきました。

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天城山、階段やら、天然の階段(岩の段差)やら荒れた段差が多いので結構疲れました。

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このような崩れた道で足の上げ下げがあるからでしょうか。コースタイム4時間程ですが、それより疲れます。

 

登山道の所々に植物の解説があるので、いい休憩になります。

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それにしても羽虫が多い!

アップダウンもあるので汗はびっしょりかいてますし、虫が付きそうで嫌です。

 

首に巻いたタオルで虫を追い払いつつ、遂に第一の山頂へ!

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11:40 万二郎岳到着!

山頂は小さな広場のようになっていて、何組か休んでいました。

 

歩き出しからまだ一時間程ですが、お腹が空いたので私達も休憩することに。

 

◆万二郎岳で早めランチ

木々に覆われた万二郎岳ですが、一部展望が広がっている場所がありました。

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写真には写りませんが風力発電機がたくさん並んでいました。

この景色が見える場所でランチタイムです。

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たまごサンド。

ここも羽虫が多いので、クッカーでお湯を沸かしたりせず、素直に食べるだけが正解。蚊ではないものの、顔の周りにも来るのであまり長居は無用です。


シャクナゲが見頃の登山道。万三郎岳

12:05 万二郎岳をあとにして出発します。

万二郎岳を出てすぐに展望の開ける場所がありました。こっちは虫もいなかったので、ランチここでとれば良かったですね。

 

指差している方向に、こんもりとした万三郎岳が見えます。

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また鬱蒼とした森の中に入ります。このような木の階段が整備されていて、登ったり下りたり。

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アセビのトンネルという所に来ました。気持ちのいい木のトンネルに見えます。

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実際は羽虫がすごくてのんびりはしていられません。木漏れ日はすごくいいです。

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このように登山道にぐわんと張り出してる木があったりして面白い。足元は岩や木の根が多いので注意して歩いていきます。

 

折角登ったのに、万三郎岳に行くには一度大きく下ります。

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「石楠立(はなだて)」という場所に来ました。このあたりで最初のシャクナゲに出会いました!

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天城山シャクナゲは木が古く、樹高が高いそうです。なるほど背が高い木です。

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「だから花は目線の高さでは見られない」と聞いていたのですが、たまに近いところに花があります。薄桃色が可愛い。

 

満開です~!これ、登山道ですよ。

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シャクナゲに近づいてみます。

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アマギシャクナゲという固有種ですが、普通のシャクナゲとどう違うの?と思い調べてみました。しかし・・・

 

ホンシャクナゲハクサンシャクナゲアズマシャクナゲ、と「普通のシャクナゲ」ではなく種類が色々ありました。

例えば、甲武信ヶ岳で見たものはアズマシャクナゲだったそうです。

 

わかったこと▼

アズマシャクナゲもアマギシャクナゲも花弁は5つに分かれる。

・アマギシャクナゲは雄しべが10本

アズマシャクナゲは葉の裏に毛がある(アマギシャクナゲは???)

 

たまに木がぱっと晴れて展望があります。

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万二郎岳から一時間歩き、第二の山頂に着きました!

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13:15 万三郎岳1,406m 山頂

伊豆半島の最高峰に来ました。

 

山頂は広くはないです。しつこいですが虫も多かったので写真撮ったらすぐ出発。


◆ひたすら階段の下りが膝にくる下山

万三郎岳からは、天城峠や八丁池方面の縦走路ではなく、涸沢方面へ周回コースに入ります。

 

ここからが、階段が続く道でした。

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階段はあるけど若干荒れていて、絶対走っては降りられないです。転ばないように慎重に。

 

万三郎岳までは、行きのバス満席だったのが不思議なくらい人が少なかったです。

山頂には人がいますが、登山道ではあまり会いませんでした。 

シャクナゲベストシーズンなのに意外と人いないもんだなぁ、と思っていたら、出会うのはこれからでした。

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多分、私達のバスが第二便だったのと、車で来てる人が多いから出発時間が重ならなかったようです。

 

そして、みんな同じ時計回りで周回するので出会わなかったということですね。

 

でもここからは慎重に歩く下りなので、時々渋滞が発生します。

バスの時間も気になるので、追い越しさせてもらいながら進みます。

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木の根っこが多い!転んでる方もいました。特に雨の後は気を付けたほうが良さそうです。

 

こちらのルートにはシャクナゲはあまり見かけませんでした。代わりに山ツツジの朱色がちらほら見られました。

標高を下げてくると羽虫は少なくなり、静かな山行です。緑が美しい・・・

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 さよならヒメシャラの森。

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15:00 下山完了!行きと同じ登山口に戻ってきました。

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スタートからランチ休憩込みで3時間50分でした。

コースタイムからそんなに巻いてません。でも、私の歩いた実感としては、結構早く歩いたよね!が本音です。

 

羽虫嫌いなのでほとんど休憩はせず、座ったのはランチの時のみ。高い山ではありませんが、階段のようなアップダウンが結構あるので、時間以上に歩いた印象です。

汗をかいているから全然トイレに行きたくなりません。

 

15:15 バスに乗り、伊東駅まで戻ります。車窓から鹿が見えました。

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6、伊東駅日帰り温泉「湯川弁天の湯」

伊東の駅前には日帰り入浴できる温泉施設がたくさんあります。旅館はもちろん、昔ながらの公衆浴場もあったので行ってきました。

 

「湯川弁天の湯」伊東駅から徒歩5分です。

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住宅地の中にありますが、看板が出ていて親切。

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入浴料は250円

洗髪料というのがあり、30円。

髪を洗うと280円ということですね。お湯を使うからかな?

石鹸シャンプーなど何もないので自分で持ってくるか、番頭さんから購入します。

 

地元体験ができて楽しかったですし、あつ~い温泉でさっぱりしました!

 

伊東市のHPにでてます。

http://www.city.ito.shizuoka.jp/kankou/html/onsen/hpg000001837.html

  

 

7、天城山登山の感想

この後伊東駅前でお魚を食べて、ちょっとした旅行気分で帰宅しました。なんか温泉旅行に来たみたいです。魚食べて海を見て温泉に入って、山だけでなくトータルに休日が素晴らしものになりました。

 

肝心の天城山は新緑が美しく、これ以上暑くなると難しい低山登山をしっかり楽しめました。

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初心者向けにしては体力使いますが、子供たちも頑張って登っていて懐が広い山だなと思います。

 

今日も良い山に出会えたことに感謝!

 

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