今日もポレポレ 女山旅日記

ポレポレとはスワヒリ語で「ゆっくりゆっくり」。山が好きな女子が登山、旅行、美味しい食べものを綴る旅日記ブログ

【日光】残雪の日光白根山日帰り登山 金精峠からの周回コース(金精山~五色山~前白根山)

6月の梅雨入り前、日光白根山に登ってきました。一部残雪が残るものの、少しづつ花が咲き始め、夏に向かっていることを感じられました。

なぜかロープーウェーを使わず登ったことで、休憩時間を含め8時間も歩くことになりました。なかなかに歩きごたえのある、良い山でした。

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 ▲今回のベストショット。五色山から五色沼日光白根山を望む。フィルターかけてなくて本当にこんな色です。

 

1:日光白根山とは。百名山で関東一番の標高

 日光白根山(にっこうしらねさん)深田久弥選定の百名山の一座で標高は2,578mです。この高さは関東以北の最高峰です。

 

栃木県日光市群馬県利根郡片品村の県境にあり、アクセスは日光側からが便利です。ざっくり言うと日光と尾瀬の間にある、と考えるとわかりやすいです。

 

山頂近くまでロープウェーが通じており、これを使えば夏なら比較的容易に山頂を踏むことができます。ロープーウェー乗り場へは東武日光駅前よりバスが出ています。

▼時刻表確認こちらより。

アクセス | 丸沼高原 | 日光白根山ロープウェイ,キャンプ場,群馬

 

2:日光白根山登山の日程・ルート(金精峠より)

日程: 2019年6月1日(土)

 

ルート:ロープーウェーは使わずに、金精峠(こんせいとうげ)よりゴリゴリ登りました。

上記とは別の登山口からです。

 

ロープウェイを使わずに車でアクセスする場合、【金精峠】【菅沼駐車場】が選択肢です。どちらからでも静かな山行を楽しめます。

 

◆菅沼駐車場は約70台駐車可能、1日1000円、トイレが近くにあります。

◆金精峠駐車場は約20台駐車可能で無料、トイレなし。(よって、日光湯元などでトイレを利用しておくこと!8時間トイレないです)

 

▼金精峠駐車場(12月末~4月末は冬季封鎖なので注意)

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正直、金精峠から登った理由は????です。文句ではなく、金精峠への愚痴でもないです。

単純に、あれ?何でだったんだっけ・・・?という感じ。日光白根山を目標にするなら距離が長いので。

ここから登るメリットとしては、栃木100名山の金精山を踏めます!見晴らし良かったです。山をたくさん歩けて、景色も変わるので飽きません。

近くにある根名草山に心惹かれているので、その登山口の金精峠への憧れでここから登ってしまいました。

 

▼ルート概略図

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▼今回の私のコースタイム

(9:25)金精峠発~(10:17)金精山~(10:55)国境平~(11:30)五色山~(11:55)前白根山~(12:30-12:50)ランチ@避難小屋~(13:45-14:30)日光白根山の山頂エリア~(15:13)弥陀ヶ池~(16:00)五色山~(17:35)金精峠ゴール


自分では結構頑張った山行でした。繰り返しますが、休憩入れて8時間。

しかもいくつも山を進むのでずーっとアップダウンがあります。

体力問題なさそうな方はいいのですが、不安な方はロープーウェーから登りましょう

 

3:6月の日光白根山 山レポ

◆アクセス編 ~東武日光駅

8:10、東武日光到着。

東武日光駅まで有料特急に乗らずに行きます。大宮から片道1,600円強。安い!

東武線はこのような対面式のイスで、朝ごはんも車内で食べられる旅情タイプです。

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東武日光駅はスイカパスモが使えました。

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駅の目の前にコンビニはないですが、キオスクがあるので飲み物などは購入できます。

今日は東武日光駅で、先輩に車でお迎えしていただきました。


◆金精峠(こんせいとうげ)~金精山~五色山へ

車でいろは坂を通り、中禅寺湖を通り、日光湯元のあたりでお手洗いを済ませ、戦場ヶ原を通って金精峠に到着しました。

東武日光駅から約1時間です。

いろは坂ってやっぱり車酔いしますね・・。日光へ来ると中高の修学旅行を思い出します。

 

9:25 金精峠の駐車場脇から山の中に入る道があり、登山スタート。

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道は木の階段が作ってあるのですが、結構荒れています。最初から急登なので息が上がります。

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振り返ると男体山がデーンと聳えていたり、中禅寺湖が見えます。f:id:aotora2019:20190601214446j:plain

階段の高さが高く、必要以上に息が切れますが、頑張りどころ。上まで上がってしまうと桜が咲いていました。

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ミネザクラというのでしょうか?6月に桜が見られるなんて素敵です。

 

シャクナゲも1株だけ咲いていました。

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シャクナゲの木はたくさん見たので、2週間後くらいには綺麗に咲くのでしょう。

 

まずは金精山へ登ります。尖ってます。

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登山道は荒れているので注意しながら進みます。

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鎖場があったり片側崩落しているところがあったり。危険箇所はないですが、子供連れは心配かな、という感じ。

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雪も残っていました。先行者のステップが残っているのが助かりました。アイゼンやスパイクなしでOK。

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階段も。最初の金精山だけで色んな登り方が出て楽しいです。

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10:17 金精山到着!

標高2,244mの栃木百名山だそうです。

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山頂からは中禅寺湖方面を見渡せます。

どーでもいいですが、金精峠とか金精山とか、なんとなく名前が漫画に出てきそう。仙人が住んでそうな地名ですね。

 

ここからは一旦下ります。

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ピンクテープも目立ち、道は明瞭でした。そして、樹林帯なのに全然虫がいません。

先週の天城山では虫に苦労しましたが、まだ雪が残ってる山域は快適です。

 

10:55 国境平という場所にでました。

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ここから雪道になるためストックを効かせて歩きます。雪の照り返しが眩しい!

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ノーアイゼンで問題なくいけますが、年によって雪解け状況が変わるので、行く前に調べた方が無難です。

 

30分程歩くと、山頂への道が見えました。

今日2つ目の山頂、五色山に到着です。

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五色沼の美しさと前白根山~日光白根への稜線ハイク

11:30 五色山山頂到着。

ここは見晴らしが最高です!

日光白根山に登ってからよりも、五色山から見る五色沼日光白根山のセットの景色の方が心惹かれます。

▼このセット

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本当にこの色の池なんです。日光すごい!観光協会はもっと五色沼オシすればよいのに。

 

ここから前白根山までは気持ちの良い稜線歩きです。萌黄色の稜線に心踊ります。

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白根山までまた下って、登ってと歩きます。

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日光白根山側への稜線も素敵です。

 

11:55 白根山山頂到着。

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2,373mの山頂です。

結構風があるのでそそくさと降りてしまいましたが、見晴らしが良くここでお昼休憩も良さそうでした。

 

ここから再度下ります。折角登ったのに結構下ります。それにしても五色沼の色すごいな…

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足元は砂でザレていますが、ストックがあったので歩きやすかったです。

 

まだ日光白根山は花のシーズンには早かったですが、登山道脇にはこんな新芽がたくさん生えていました。

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結構目立つ芽でしたが、どんな植物になるのでしょう?

前白根から下りきったところに避難小屋があり、風も来ない場所なのでここで昼食にしました。

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中を覗いてみると、こんな感じ。結構キレイで布団もありました。

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今日も荷物デポしてあったので、誰か泊まっていたのかもしれません。

お腹も空いたので、小屋前でピクニックランチです。

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外で食べるご飯は美味しい!

山の中にトイレはないのでお水のガブ飲みは控えました。

 

食べ終わったらまた雪の上を歩き、再度斜面を登っていよいよ日光白根山へ向かいます。

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何度下って&登ってを繰り返すことか。疲れてきましたが、徐々に雲が出てきたので急ぎます。


日光白根山山頂。弥陀ヶ池経由、金精峠への下山

いよいよ頂上間近まで来ました!

白根神社奥社の祠があります。山頂まで神域なんですね。

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13:45 日光白根山山頂!

この虎は2019年に山デビューをしましたが、百名山5座目です。ただのスナップ写真で風景だけだと味気ないので、私の代わりに写真に写ります。f:id:aotora2019:20190602014025j:plain

この標高が書かれた山頂碑があるところは狭いですが、山頂一帯見晴らしの良いスペースは結構あります。

今までは人が少ないと登山道でしたが、ロープーウェーからの登山道と山頂で合流しているので、ここだけ一気に人が多くなります。

 

かなり雲が多くなってしまったものの、尾瀬方面を見渡せました。

写真だとわかりにくいですが、会津駒ケ岳、燧ケ岳、至仏山鬼怒沼も見えました↓

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山頂エリアでしばし休憩。疲れていなくても、折角山頂まで来たのでゆっくり。

旦那さんが双眼鏡を(私に黙って)買っていました。おい、と思いましたが、向こう側の山並みを見れるので意外と楽しい。

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14:30 ゆっくりし過ぎたので、そろそろ下山開始です。

弥陀ヶ池方面に下ります。ここも急な下りなのでストックが役立ちました。

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▲下ってから見上げた様子。

慎重にくだります。

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雪渓が多く残るところもありますが、全行程を通してアイゼンなしでOK。先行者のステップが残っているので同じところを踏んでいきます。下りは滑りそうなのでストックを使ってバランスを取ります。

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15:13 弥陀ヶ池に到着。

こちらが菅沼駐車場への登山道との分岐になっていました。

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五色山からの周回なので、行きとはまた違う景色が見られて飽きません。

爽やかな草原。この時点でスタートから6時間経過で疲れてますが、それでも景色のいい場所に出ると足取りは軽やか。

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途中大型の鹿を見たり。自然豊かです。

終盤はガスがかなり上がってきてしまいました。幽玄な雰囲気ではありますが、一人だと心細い登山道です。

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最後は「温泉の時間が無くなる!」とやや焦りつつ、行きに通った金精山を経由して金精峠に下山しました。

 

17:35 金精峠に下山完了!

汗かいたからトイレなしでもなんとかやり切りました。疲れました~。
 

4:6月残雪残る日光白根山の服装、装備

【服装】

ウールTシャツ(アンダーウェアとして)、長袖Tシャツ、キュロット、タイツ、帽子、首掛け汗拭きタオル、手袋

+レインウェア(防寒防風として山頂にて着用)

 

※首掛け汗拭きタオルは、雪上を歩く時の日焼け対策として顔に巻いて使えて便利です(怪しいけど)

 

【装備】

アイゼンなし、念のためスパイク(結局使わず)、ストック、サングラス、夏用登山靴(最後雪で結構濡れました)

 

反省は、ゲイター(スパッツ)を持っていかなかったこと。雪を踏み抜いたりするので、靴の中にかなり雪が入ってしまいました。残雪があるシーズンならゲイターは持っていった方がいいです。

 

5:下山後温泉情報「奥日光小西ホテル」

下山したら17時半だったので、この時間からでも日帰り入浴のできる温泉を探し、「奥日光小西ホテル」に行きました。

金精峠から車で近かったです。位置的には中禅寺湖のほとり辺りです。

 

白いツツジがお洒落な雰囲気。敷地内に鹿がいました。

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日帰り入浴はなんと20時まで受け付けしています。ありがたい!!

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露天風呂もあり開放的でした。熱すぎずぬるすぎずの硫黄泉。ずっと入っていられそうな極楽温泉でした。

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アメニティも揃っていてありがたかったです。


6:感想

迫力ある前白根・日光白根山と、神秘的な色の五色沼、それをつなぐアップダウンのある稜線と、すべてに満足できました。

 

去年、鬼怒沼会津駒ケ岳へ行き、「あれ?このエリアすごいいい所なんじゃない?」と思っていたのが確信に変わった山行でした。(山域の名前がよくわからないので安直に)日光界隈、レベル高いです!

八ヶ岳行くより電車賃も安いのも、公共交通機関イカーには嬉しいですね。

 

金精峠から日光白根山に登る人はそう多くはいないかもしれませんが、がっつり山を感じられます。静かな山が好きな人にはおすすめです。

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安全に山を楽しむことができ、日光の神々に感謝です!

 

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