今日もポレポレ 女山旅日記

ポレポレとはスワヒリ語で「ゆっくりゆっくり」。山が好きな女子が登山、旅行、美味しい食べものを綴る旅日記ブログ

【奥鬼怒】紅葉の鬼怒沼ハイキングと混浴の秘湯・日光澤温泉(公共交通機関利用)

2018年の10月、鬼怒川にある「奥鬼怒(おくきぬ)」というエリアに行ってきました。日光澤温泉に泊まり、看板犬と戯れ、池塘と高層湿原が広がる鬼怒沼をハイキング。

温泉が恋しくなる季節に、美しい草紅葉の中を歩けました。
 

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1、鬼怒沼奥鬼怒温泉郷とは

奥鬼怒温泉郷:関東最後の秘湯

日光・鬼怒川エリアは関東からのアクセスのいい人気の観光地ですが、その鬼怒川温泉の更に奥に奥鬼怒温泉郷(おくきぬおんせんきょう)と呼ばれる場所があります。

関東最後の秘湯とも呼ばれているそうで、加仁湯、手白沢温泉、八丁の湯、日光澤温泉と、泉質の異なる4つの温泉が点在しています。

 

東武鉄道のHPにあるハイキングマップが非常にわかり易いです。

http://tabi.tobu.co.jp/playing/hiking/shizen/oku_kinu/map.pdf

 

今回の旅の目的は、①鬼怒沼ハイキング ②犬のいる温泉に泊まる の2つです。奥鬼怒温泉郷に泊まってゆっくりしながらハイキングしよう、ということで決まりました。

ここで迷うのが奥鬼怒温泉郷の4つの温泉のどこに泊まるか。

 

私達の調べた限りでの特徴は・・・

★加仁湯・・・オシャレ。高い。女夫渕から送迎あり。

★八丁の湯・・・オシャレ。やや高い。犬がいる。女夫渕から送迎あり。女夫渕バス停から一番近い。(つまり鬼怒沼へ一番遠い)

★手白沢温泉・・・女夫渕~鬼怒沼へのルートからちょっと外れているので今回はやめることにして余り調べず。犬がいる。

★日光澤温泉・・・旅館というより山小屋に近い。安い。犬がいる。一番奥にある(つまり鬼怒沼へ一番近い)

※私がネットで調べただけなので、加仁湯にもこの勢いだと犬がいるかもしれません。詳細不明。

 

→私達の目的は鬼怒沼ハイキングと犬に出会うことなので、日光澤温泉に即決でした。安いのもありがたかったです。結婚前にデートで来るなら加仁湯か八丁の湯が雰囲気良くて、いいな~と思いました。

 

奥鬼怒温泉郷鬼怒沼へのアクセス

この奥鬼怒温泉郷にアクセスするには、一般車両は乗り入れていないため、歩く必要があります。

鬼怒川温泉駅からバスで約2時間弱で女夫渕(めおとぶち)バス停へ。女夫渕からは、宿泊する宿の送迎車を利用するか、徒歩約1時間半~2時間ハイキングすることになります。

 

▼バス(日光市のHPよりPDFで最新の時刻表が確認できます)▼

日光市/公共交通

奥鬼怒温泉郷の「加仁湯」のHPもアクセス方法わかりやすいです▼

加仁湯 奥鬼怒温泉

 

危険な山道ではなくハイキングなので、足腰不安がある方や重い荷物を持っている方以外は問題ないかと。私が歩いた時もお子さん連れの親子も歩いていました。ただ、舗装路ではない山道なのでスーツケースやヒール靴は不適。ハイキングルックとリュックサックが適当です。

 

■私のアクセス(東武鬼怒川温泉駅からバス利用)

宇都宮線南栗橋駅へ行き、東武線に乗り換え栃木へ向かいました。快速リバティ号(有料特急)もありますが、今日は宿へ行くだけでのんびりなので鈍行利用です。

乗換えの下今市駅では駅のホームに水道(というかハイキング用の水場そのもの)があり、お水が汲めてラッキー!観光用に整備しているのでしょうか?そして東武線の鬼怒川温泉駅到着。駅のキオスクも品ぞろえ結構あり、駅前は賑わっています。

 

10:15発 鬼怒川温泉駅前出発のバスに乗り女夫渕バス停へ約2時間。

たまたまでしょうが運転手さんがよくしゃべる方で、観光バスのよう。楽しい2時間でした。

 

2、日程、鬼怒沼ハイキングルート

 日程:2018年10月20(土)~21日(日)

 

ルート:

【1日目】

鬼怒川温泉駅~女夫渕バス停(バス)

女夫渕~日光澤温泉(徒歩)宿泊

 

【2日目】

日光澤温泉~鬼怒沼ハイキング~(往路戻る)~女夫渕バス停~鬼怒川温泉駅(走り屋のおじさまに車乗せていただき駅へ)

 

鬼怒沼ハイキングは2日目で、土曜日は宿への移動のみです。

 

3、女夫渕から日光澤温泉へ紅葉ミニハイク

 女夫渕バス停にはお手洗いもあるので、宿までのミニハイキングの身なりを整え、

12:20 バス停よりミニハイキングスタート!

川沿いの道を歩いていくので、序盤から爽やか。

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 紅葉って、紅のモミジの葉っぱのイメージがありますが、黄や緑、オレンジがまざる黄葉も立派な紅葉です。モザイクみたいで最近はこっちの黄葉が好き。

足元を見ると、綺麗な落ち葉が落ちていました。かわいい!

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アップダウンのあまりない歩きやすいハイキングルートなので、宿への道で大汗をかくことはありません。色づいた木々の間を歩いて癒されます。

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途中、川沿いでお昼ごはんにしました。ピクニックランチにぴったりな景色です。

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今日は急がない温泉に行くだけの日。だから食べ終わってものんびりして水の音や紅葉を楽しみます。人も少ないので静かです。

 

しばらく歩くと、最初の温泉「八丁の湯」に着きました。オシャレだな~

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ここには泊まりませんが、自動販売機があるので歩いていた人皆ここで休憩してました。

なにやら水場にモミジが落ちて、風流なことになっています。綺麗です。

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ここからさらに歩き、「加仁湯」も通り過ぎて段々と山がちになっていく方へ歩いていくと、崖の上の紅葉が見事な場所がありました。日光澤温泉までもうすぐです。

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4、看板犬と混浴露天あり。奥鬼怒「日光澤温泉」宿泊

女夫渕バス停からゆっくり歩いてピクニックランチもして、2時間20分。

14:40 日光澤温泉に到着しました!

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この宿への道を歩くと・・・

わんちゃんがお出迎え!レトロな建物と相まって、一瞬で「いいところに来たな」と思いました。

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この看板犬はサンボ君というそうです。家族で3匹いるそうですが、この日日中外にいたのはサンボ君のみ。

愛くるしい。

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こちらの日光澤温泉、山小屋に近いとは書きましたが、いつも山小屋に泊まっている人からすると十分旅館です。そして、この温泉にはそんな山好きな人ばかりなので設備に文句を言う人はいなそう。個室だし、ちゃんと浴衣もありました。

 

日光澤温泉には、内湯が3つ、露天風呂が1つあり、露天風呂は混浴です。ですが、19~21時は女性専用時間になっているので気兼ねせずに入れました。1泊2食付きで8,700円。

館内湯巡りして、サンボ君🐶と戯れてると時間はあっという間です。

 

そして、お待ちかねの夕食!豪華〜

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岩魚とか山菜とか、山の恵いっぱいのごはん。大変美味しかったです。

折角なので日本酒もいただきました。「日光澤」って彫ってあります。

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山小屋と旅館の違いを感じるところですが、食事が2回転とかではないので、ゆっくり食べてもいいんですよね。山小屋だと混雑期は次の食事回の用意があるのでさっさと食べますが、ゆっくりお酒と食事をいただきました。

食後外に行こうとすると、玄関に犬が2匹。増えてました🐶かわいい。

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犬と戯れてまた温泉に入って、夜は更けていきます。

 

翌朝。朝ごはんも美味しくいただきました。

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朝はあまり食欲のない私ですが、卵があるのが嬉しいです。

朝風呂をいただき、朝ごはんを食べ、可愛い看板犬たちを見ていると、ついのんびりした気持ちに。。

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半纏着てる!可愛い!

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すっごく大人しくて可愛いわんちゃんでした。

というわけで、出発がついつい遅れてしまいました。。

水場でお水を汲んで、出発です。

 

5、鬼怒沼への紅葉ハイキング

7:50 可愛い犬たちとの別れを惜しみつつ、鬼怒沼へ向けて出発です。

朝の日の光が当たって、紅葉がまた一段ときれい。

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鬼怒沼までは日光澤温泉から2時間、木の根の張り出す登山道を歩いていきます。

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途中、オロオソロシの滝というのがあるので、興味のある人は立ち寄りもできます。私達は出発が遅れたので滝はスルーしてそのまま鬼怒沼へ向かいました。

 

登山道の様子は割愛し、こちらが鬼怒沼です!

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木道がすーっと真っ直ぐ伸びていて、湿原を散策できる場所でした。

f:id:aotora2019:20191027095339j:plainと標高2,000mにところどころ池塘(ちとう)が点在する高層湿原でした。

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空の青さを映してとびきりの美しさ!

もう晩秋なので湿原らしい花はありませんが、その代わり黄金の草紅葉が見られます。

振り返ると、遠くに山が。なんの山かな〜。

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尾瀬に似てるな、と思っていたらこんな道標が。

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尾瀬の大清水まで6km。。歩けるみたいです!

尾瀬」「日光」と、行く場所を点で考えがちなので、実は近いことに気付きませんでした。

鬼怒沼から尾瀬に行く場合、途中の避難小屋に一泊すれば行けるみたいです。いつか行ってみたい!

 

今日は山には登らず、この鬼怒沼の散策を楽しみます。

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限りなく透明に近いブルー・・・でもなく、すっごく青らしいブルーの池塘

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天気に恵まれて、草紅葉と青い池塘と青空が素晴らしく、ベンチに座ってまたのんびり。

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登山ツアーの方々もいらしていて、周りの山に登るようでした。

鬼怒沼山という山があるので、時間的には登ることもできたのですが。。景色に魅せられてしまい、この日は散策のみにしました。

たまにはピークを踏まない山もいいものです。

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鬼怒沼尾瀬沼等と比べるとすごく小さく箱庭のよう。一時間あればしっかり周れちゃいます。ハイキングに来ていた方々も、急がず皆さんのんびり休憩されていました。

 

鬼怒沼を堪能したら、来た道を戻り、日光澤温泉も通過して女夫渕まで戻ります。途中、加仁湯と八丁の湯は日帰り入浴もやっているので、入ってから帰ってもいいと思います。

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鬼怒沼のほうが標高が高く紅葉は終わってますが、ここのハイキングルート沿いが紅葉盛りで美しい。

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ひときわ綺麗な紅葉が見れるベンチがあったので、八丁の湯前でらーめんランチにしました。

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あ、八丁の湯のわんころ🐶がきた。何でかは不明ですがここの奥鬼怒温泉郷、犬を飼ってる旅館が多く、犬好きに嬉しい場所です。

 

さて、行きと同様、女夫渕からバスで鬼怒川温泉駅まで帰るつもりだったのですが、バスを待っているとドライブに来ていたオジサマが「乗ってきなよ!」と有難いお言葉を。。

 

なんでも、来週ハイキングに来るので今日は紅葉の具合をドライブがてら下見に来たんだとか。早くに下山して暇してた私達を見て声をかけてくださいました。ありがとうございました。

 

というわけで、バスより早く鬼怒川温泉駅に着き、帰りは栃木限定ゆずのクラフトチューハイを飲みつつ帰宅しました。(限定モノに弱いため)

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温泉もハイキングも、すっごく楽しめた2日間でした!

 

6、鬼怒沼湿原ハイクと温泉の感想

今回鬼怒沼に興味を持ったのは、以前行った安達太良山のくろがね小屋で夕食が一緒になった方に「鬼怒沼おすすめだよ」と言われたからでした。「キヌガワの間違いじゃなくて、キヌヌマですか?」という知識ゼロから調べて来てみたのですが・・・

 

よもやこんなに美しくていい場所とは!やっぱり山で会った人の口コミは信用できます。

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鬼怒沼までは登りもある登山道ではありますが、山登りではないのでハイキングと言っていいと思います。ゆるハイクなので、普段山に行かないけど自然が好き、という人には是非オススメしたいです。

 

また、冬になると鬼怒沼が一面の雪原になり、スノーシューハイクできるそうです。その頃にまた、温泉と合わせてきたいです。なんと言ってもお湯もすごく良い、い〜い温泉でしたので!

是非行ってみてください!

 

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