今日もポレポレ 女山旅日記

ポレポレとはスワヒリ語で「ゆっくりゆっくり」。山が好きな女子が登山、旅行、美味しい食べものを綴る旅日記ブログ

紅葉の雨飾山へ【雨飾山荘・前泊編】山の温泉でのんびり/公共交通機関利用

今年は変な天候で災害も多い夏・秋でした。
長い雨で「今年は冷夏」と言われていたのに9月になってから急に暑くなり、それによって2019年の紅葉は随分遅くなったようです。


10月の最終週、遅れた紅葉を求めて雨飾山(あまかざりやま)へ行ってきました。
新潟側の雨飾山荘で温泉前泊して、長野側へ下りる公共交通機関ならではの縦走ルートです。
平日休みを利用して久しぶりにひとり登山を楽しんできました。今回はその1日目、【前泊編】です。

 

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百名山雨飾山とは

長野県の安曇郡小谷村と新潟県糸魚川市の県境にある山で、標高1,963m日本百名山の一座です。

深田久弥の著作にあるように、荒々しい岩場や爽やかな稜線が広がる笹原、可憐な高山植物など、山のいくつもの魅力を見せてくれます。

妙高戸隠連山国立公園の一端にあり、山の稜線は新潟の火打山妙高山にもつながっています。

 

登る人目線で言うと、新潟側にも長野側にも温泉があるため、温泉から温泉への縦走ができるのも魅力。新潟の糸魚川を起点にすれば、日本海の海の幸も一緒に楽しむことができます。

 

「雨飾の乙女」「女神の横顔」とも呼ばれる女性の顔に見える登山道があります。その女神の存在と、“あまかざり”という神話的な響きの山名とで、何となく惹かれていた山でした。

 

日程・雨飾山の登山ルート

■日程

2019年10月27日(日)前泊~10月28日(月)日帰り登山

 

■登山ルート

雨飾山には大きく分けて4つの登山ルートがあります。

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  1. 長野県・小谷村の雨飾高原キャンプ場から登る雨飾高原ルート
  2. 新潟県糸魚川市雨飾山荘から登る梶山ルート
  3. 長野県・大網登山口からのルート
  4. 火打山から金山を通って雨飾山に至る長い破線・縦走ルート

 

このうち、①②がメジャールート、③④はマイナールートという感じ。

雨飾山は電車、バスの便があまり良くないので、①の長野県側の雨飾高原キャンプ場に車で行き、ピストンで登る人がほとんどです。

 

私は折角電車とバスで行くので、新潟県から長野への縦走コースで歩くことにしました。

②の新潟県糸魚川からアクセスして、登山口の雨飾山荘に前泊してから登山。山頂から①の長野県小谷側へ下山して帰るルートです。

 

www.mountaintrad.co.jp

逆ルートの長野側から登る場合、雨飾高原キャンプ場か近くの温泉宿に泊まることになります。

雨飾高原キャンプ場だとテント道具を担いで登らないと縦走できないし、温泉に泊まると荷物はないけどちょっとお高いのと、朝出発する時に登山口まで1時間歩かなくてはいけません。ということで、新潟側の雨飾山荘に前泊しました。

 

雨飾山荘へのアクセス(電車・バス)

雨飾山荘の最寄り駅は?

雨飾山荘の最寄り駅は根知駅(ねちえき)です。ただ、根知駅の周りには見事に何もありません。タクシーもいなけれればコンビニもない、駅員さんもいないように見えました。

よって、ここからタクシーで雨飾山荘へ向かうのは難しいです。グーグルマップによると、根知駅から山荘まで徒歩3時間半ほどで着くようなので、最初私は歩いていこうと思っていました。結局やめましたが、やめて良かったです。山道でもない、田舎道をとぼとぼ歩くのは単調な割に疲れるし・・・。

 

というわけで、最寄ではないけど便利なのは北陸新幹線の停車駅・糸魚川(いといがわ)です。

駅前にコンビニはないですが駅の中にコンビニがあるのでお水などはそこで買うことができます。

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■新幹線とバスで山口バス停へ

 糸魚川駅日本海口を降りるとバスターミナルがあるのでここからバスに乗ります。バスターミナルの横には「ヒスイ王国館」という建物があり、飲食店が入っていたり、糸魚川の名産品やお酒が売っています。ここで地ビールをゲット。

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 ヒスイ王国館目の前のバス停から11:30のバスに乗りました。バスの本数も少ないので、これを逃すと13:30。山口というバス停で降りますが、そこから2時間歩かないと雨飾山荘にはつかない為、一本後だとかなり遅くなってしまうんです。

 

糸魚川バス 根知の時刻表は下記サイトからPDFで確認▼

バス路線図

 

因みに、このバスは雨飾山荘の最寄駅である根知駅も通ります。ただ、根知駅はバスの自由乗降区間のため、土地に慣れていない人がバス停に停まらないバスを停めるのは至難の技だと思います。ということで、素直にバスは糸魚川から乗ります。バスでは交通系ICカードは使えず現金のみでした。

 

■山口バス停から徒歩2時間で山荘へ

12:18、山口というバス停に着きました。この山口バス停が雨飾山荘の最寄バス停です。「雨飾山荘あっち」的な看板があるのでその方向へ歩きます。トイレや売店などはありません。

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雨飾山荘まで歩くにあたり心配だったのが、グーグルマップは起動するか?ネットはつながるか?という点。

最初はつながるのでスマホで方向も確認できますし、看板が結構あるので迷わず行けました。

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途中から携帯の電波はなくなります。

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雨飾山荘まではこのような道を歩いて行きますが、山の方に来ると熊が出ないか心配になりました。2時間しっかり歩きましたし、暗くなってからは歩きたくないです。

 

混浴温泉のある雨飾山荘宿泊記

山口バス停からトボトボと約2時間歩き、やっと雨飾山荘に到着しました!

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山荘の周りの木々が紅葉してます。

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この敷地内、建物の入口の向かい側に混浴の露天風呂「都忘れの湯」があり、近くを通ると人の話し声が聞こえました。今は女性が入ってるみたい。(覗くようにジロジロ見てないですが)外からは露天風呂の内部見えませんでした。

 

雨飾山荘の館内設備

雨飾山荘のドアを開けると、すぐにフロントと日本秘湯を守る会の提灯が出迎えてくれました。雰囲気ありますね〜

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受付でチェックインを済ませ、お部屋は2階へ、と言われ上がってきました。障子のドアがあって、山小屋というより旅館ぽいです。

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今回泊まったお部屋。6畳でした。一人だと広々〜。お布団は自分で敷く式です。

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部屋の中から廊下の方を見た写真がこちら↓ ですが、ドアの上部が空いているので周りの部屋の話し声も普通に聞こえます。この辺は山小屋の大部屋みたいな感覚。

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荷物を置いたらお腹空いちゃったので軽食を食べることにしました。一階に「ザ・おばあちゃんち」という趣きの談話室がありここでいただきます。

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雨飾ラーメン800円。とんこつラーメンで体が暖まり美味しかったです。

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さて、お腹も満たされたので温泉へ入ります!

 

雨飾山荘で温泉に入る

雨飾山荘には男女別の内湯と混浴の露天風呂があります。内湯と露天は全く別のところにあるので露天に出るには服を着て外に出ます。

 

この露天、男女で時間制にはなっていません。タオルを巻いての入浴も不可なので今回は露天風呂は入れないと思っていたのですが、ラーメンを食べていた部屋が玄関のすぐ横で、露天風呂から他の人があがって山荘に入ってきたのが見え「あ、今なら誰もいない」と。チャンス到来と思って露天にまず向かいました。

この木の扉が露天風呂「都忘れの湯」です。

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扉を開けるとこんな風に見えます。この緑のカゴが置いてあるところが脱衣スペース。仕切りはないので知らない人との混浴は無理ですね。

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脱衣スペースの目の前に露天風呂が!木に囲まれていて素敵な雰囲気。

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5〜6人用くらいのスペースなので広くはありません。家族風呂的な感じでご夫婦で入ってる方がこの日は多かったです。

温泉は無色透明、熱すぎずぬるくもない適温ですが、加温していないので冬は外気によりぬるめになるみたいです。今日は温かくて極楽でした。

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幸せ〜

露天風呂の周りに木々があるため、いい目隠しになって外からは見えません。覗こうとすれば見えますが、ジロジロ見なければ内部は見えないので恥ずかしさはありませんでした。

ただ、駐車場に車を停めて山荘に立ち寄り入浴に来る人も少なからずいるので、「私が占領してたら悪いなあ」という気になり10分程であがりました。

短時間でもやっぱりオープンエアーの温泉は気持ちがいい!満足したので服を着て今度は内湯へ・・・

 

一旦山荘に入り、そのまま男女別の内湯へ。こんな説明書きが飾られていました。

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日本の秘湯 雨飾温泉

文政1年11月今から約910年前に開発を藩役所へ願い出た~(中略)~泉質はナトリウム炭酸水素塩塩化物泉~(中略)~年3回入ると冬に風邪を引かない~

と、書いてありました。

こちらが浴槽、驚いたのがシャンプーや石鹸があること。山にとても近いですが石鹸okなんですね。こちらの方が露天よりも湯温が高かったです。

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温まりましたのでお部屋で買ってきた地ビールを飲んでごろごろ。至福です。

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畳最高。

 

雨飾山荘のおいしい夕食・朝食

何度かお風呂に入ってごろごろしてるうちに夕食の時間になりました。一階の食堂へ。

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この日は日曜日ということもあってお客さんの少なかったです。土曜日は混むんでしょう。

私は同じく女性一人で来てる方×3人で一緒のテーブルでした。

 

こちらが楽しみにしていたお夕食です!

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雑誌で見た通り豪華〜!焼き魚にお刺身(!)に唐揚げや肉じゃが・・・。さすが日本海に面した糸魚川市。山荘でもお刺身が出るのが嬉しいです。

 

折角新潟に来たし日本酒飲みたい気持ちはありましたが、明日も早いしビールだけにしておきました。こういう時二人だとお酒分けられていいんですが、やむなし。

満腹もう入らない状態になったので、また温泉に入り、21時の消灯とともに寝ました。

 

翌日5時から朝食です。好きな時間にしていいですよ、とのことで、一番早い5時にお願いしました。

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朝食、白いご飯もサラダも納豆も美味しかったのですが、いかんせん朝は食欲がない…昨夜食べすぎたのもあり全くお腹が減ってませんでした。私は山でも朝はごく軽めなので、朝食はつけなくてもよかったなと思いました。

 

ということで、日曜日に朝から新幹線で糸魚川へ行き、雨飾山荘の温泉でのんびりできました。ご飯は美味しいし、温泉もあったまるしいい所です。車がない私的には電車・バスでアクセスしずらいのが難点ですが、車移動の人はぜひ行ってみてほしいです。

 

山小屋寄りですがちゃんとした旅館なので、完全予約制で個室のため人気のシーズンは埋まってしまうよう。また、雪のため、11月ごろ~5月ごろ?まで閉めてしまうそうです。

 

長くなったので「前泊編」とし、「登山編」は次に書きます。お読みいただきありがとうございました。

 

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【奥鬼怒】紅葉の鬼怒沼ハイキングと混浴の秘湯・日光澤温泉(公共交通機関利用)

2018年の10月、鬼怒川にある「奥鬼怒(おくきぬ)」というエリアに行ってきました。日光澤温泉に泊まり、看板犬と戯れ、池塘と高層湿原が広がる鬼怒沼をハイキング。

温泉が恋しくなる季節に、美しい草紅葉の中を歩けました。
 

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1、鬼怒沼奥鬼怒温泉郷とは

奥鬼怒温泉郷:関東最後の秘湯

日光・鬼怒川エリアは関東からのアクセスのいい人気の観光地ですが、その鬼怒川温泉の更に奥に奥鬼怒温泉郷(おくきぬおんせんきょう)と呼ばれる場所があります。

関東最後の秘湯とも呼ばれているそうで、加仁湯、手白沢温泉、八丁の湯、日光澤温泉と、泉質の異なる4つの温泉が点在しています。

 

東武鉄道のHPにあるハイキングマップが非常にわかり易いです。

http://tabi.tobu.co.jp/playing/hiking/shizen/oku_kinu/map.pdf

 

今回の旅の目的は、①鬼怒沼ハイキング ②犬のいる温泉に泊まる の2つです。奥鬼怒温泉郷に泊まってゆっくりしながらハイキングしよう、ということで決まりました。

ここで迷うのが奥鬼怒温泉郷の4つの温泉のどこに泊まるか。

 

私達の調べた限りでの特徴は・・・

★加仁湯・・・オシャレ。高い。女夫渕から送迎あり。

★八丁の湯・・・オシャレ。やや高い。犬がいる。女夫渕から送迎あり。女夫渕バス停から一番近い。(つまり鬼怒沼へ一番遠い)

★手白沢温泉・・・女夫渕~鬼怒沼へのルートからちょっと外れているので今回はやめることにして余り調べず。犬がいる。

★日光澤温泉・・・旅館というより山小屋に近い。安い。犬がいる。一番奥にある(つまり鬼怒沼へ一番近い)

※私がネットで調べただけなので、加仁湯にもこの勢いだと犬がいるかもしれません。詳細不明。

 

→私達の目的は鬼怒沼ハイキングと犬に出会うことなので、日光澤温泉に即決でした。安いのもありがたかったです。結婚前にデートで来るなら加仁湯か八丁の湯が雰囲気良くて、いいな~と思いました。

 

奥鬼怒温泉郷鬼怒沼へのアクセス

この奥鬼怒温泉郷にアクセスするには、一般車両は乗り入れていないため、歩く必要があります。

鬼怒川温泉駅からバスで約2時間弱で女夫渕(めおとぶち)バス停へ。女夫渕からは、宿泊する宿の送迎車を利用するか、徒歩約1時間半~2時間ハイキングすることになります。

 

▼バス(日光市のHPよりPDFで最新の時刻表が確認できます)▼

日光市/公共交通

奥鬼怒温泉郷の「加仁湯」のHPもアクセス方法わかりやすいです▼

加仁湯 奥鬼怒温泉

 

危険な山道ではなくハイキングなので、足腰不安がある方や重い荷物を持っている方以外は問題ないかと。私が歩いた時もお子さん連れの親子も歩いていました。ただ、舗装路ではない山道なのでスーツケースやヒール靴は不適。ハイキングルックとリュックサックが適当です。

 

■私のアクセス(東武鬼怒川温泉駅からバス利用)

宇都宮線南栗橋駅へ行き、東武線に乗り換え栃木へ向かいました。快速リバティ号(有料特急)もありますが、今日は宿へ行くだけでのんびりなので鈍行利用です。

乗換えの下今市駅では駅のホームに水道(というかハイキング用の水場そのもの)があり、お水が汲めてラッキー!観光用に整備しているのでしょうか?そして東武線の鬼怒川温泉駅到着。駅のキオスクも品ぞろえ結構あり、駅前は賑わっています。

 

10:15発 鬼怒川温泉駅前出発のバスに乗り女夫渕バス停へ約2時間。

たまたまでしょうが運転手さんがよくしゃべる方で、観光バスのよう。楽しい2時間でした。

 

2、日程、鬼怒沼ハイキングルート

 日程:2018年10月20(土)~21日(日)

 

ルート:

【1日目】

鬼怒川温泉駅~女夫渕バス停(バス)

女夫渕~日光澤温泉(徒歩)宿泊

 

【2日目】

日光澤温泉~鬼怒沼ハイキング~(往路戻る)~女夫渕バス停~鬼怒川温泉駅(走り屋のおじさまに車乗せていただき駅へ)

 

鬼怒沼ハイキングは2日目で、土曜日は宿への移動のみです。

 

3、女夫渕から日光澤温泉へ紅葉ミニハイク

 女夫渕バス停にはお手洗いもあるので、宿までのミニハイキングの身なりを整え、

12:20 バス停よりミニハイキングスタート!

川沿いの道を歩いていくので、序盤から爽やか。

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 紅葉って、紅のモミジの葉っぱのイメージがありますが、黄や緑、オレンジがまざる黄葉も立派な紅葉です。モザイクみたいで最近はこっちの黄葉が好き。

足元を見ると、綺麗な落ち葉が落ちていました。かわいい!

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アップダウンのあまりない歩きやすいハイキングルートなので、宿への道で大汗をかくことはありません。色づいた木々の間を歩いて癒されます。

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途中、川沿いでお昼ごはんにしました。ピクニックランチにぴったりな景色です。

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今日は急がない温泉に行くだけの日。だから食べ終わってものんびりして水の音や紅葉を楽しみます。人も少ないので静かです。

 

しばらく歩くと、最初の温泉「八丁の湯」に着きました。オシャレだな~

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ここには泊まりませんが、自動販売機があるので歩いていた人皆ここで休憩してました。

なにやら水場にモミジが落ちて、風流なことになっています。綺麗です。

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ここからさらに歩き、「加仁湯」も通り過ぎて段々と山がちになっていく方へ歩いていくと、崖の上の紅葉が見事な場所がありました。日光澤温泉までもうすぐです。

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4、看板犬と混浴露天あり。奥鬼怒「日光澤温泉」宿泊

女夫渕バス停からゆっくり歩いてピクニックランチもして、2時間20分。

14:40 日光澤温泉に到着しました!

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この宿への道を歩くと・・・

わんちゃんがお出迎え!レトロな建物と相まって、一瞬で「いいところに来たな」と思いました。

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この看板犬はサンボ君というそうです。家族で3匹いるそうですが、この日日中外にいたのはサンボ君のみ。

愛くるしい。

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こちらの日光澤温泉、山小屋に近いとは書きましたが、いつも山小屋に泊まっている人からすると十分旅館です。そして、この温泉にはそんな山好きな人ばかりなので設備に文句を言う人はいなそう。個室だし、ちゃんと浴衣もありました。

 

日光澤温泉には、内湯が3つ、露天風呂が1つあり、露天風呂は混浴です。ですが、19~21時は女性専用時間になっているので気兼ねせずに入れました。1泊2食付きで8,700円。

館内湯巡りして、サンボ君🐶と戯れてると時間はあっという間です。

 

そして、お待ちかねの夕食!豪華〜

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岩魚とか山菜とか、山の恵いっぱいのごはん。大変美味しかったです。

折角なので日本酒もいただきました。「日光澤」って彫ってあります。

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山小屋と旅館の違いを感じるところですが、食事が2回転とかではないので、ゆっくり食べてもいいんですよね。山小屋だと混雑期は次の食事回の用意があるのでさっさと食べますが、ゆっくりお酒と食事をいただきました。

食後外に行こうとすると、玄関に犬が2匹。増えてました🐶かわいい。

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犬と戯れてまた温泉に入って、夜は更けていきます。

 

翌朝。朝ごはんも美味しくいただきました。

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朝はあまり食欲のない私ですが、卵があるのが嬉しいです。

朝風呂をいただき、朝ごはんを食べ、可愛い看板犬たちを見ていると、ついのんびりした気持ちに。。

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半纏着てる!可愛い!

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すっごく大人しくて可愛いわんちゃんでした。

というわけで、出発がついつい遅れてしまいました。。

水場でお水を汲んで、出発です。

 

5、鬼怒沼への紅葉ハイキング

7:50 可愛い犬たちとの別れを惜しみつつ、鬼怒沼へ向けて出発です。

朝の日の光が当たって、紅葉がまた一段ときれい。

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鬼怒沼までは日光澤温泉から2時間、木の根の張り出す登山道を歩いていきます。

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途中、オロオソロシの滝というのがあるので、興味のある人は立ち寄りもできます。私達は出発が遅れたので滝はスルーしてそのまま鬼怒沼へ向かいました。

 

登山道の様子は割愛し、こちらが鬼怒沼です!

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木道がすーっと真っ直ぐ伸びていて、湿原を散策できる場所でした。

f:id:aotora2019:20191027095339j:plainと標高2,000mにところどころ池塘(ちとう)が点在する高層湿原でした。

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空の青さを映してとびきりの美しさ!

もう晩秋なので湿原らしい花はありませんが、その代わり黄金の草紅葉が見られます。

振り返ると、遠くに山が。なんの山かな〜。

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尾瀬に似てるな、と思っていたらこんな道標が。

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尾瀬の大清水まで6km。。歩けるみたいです!

尾瀬」「日光」と、行く場所を点で考えがちなので、実は近いことに気付きませんでした。

鬼怒沼から尾瀬に行く場合、途中の避難小屋に一泊すれば行けるみたいです。いつか行ってみたい!

 

今日は山には登らず、この鬼怒沼の散策を楽しみます。

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限りなく透明に近いブルー・・・でもなく、すっごく青らしいブルーの池塘

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天気に恵まれて、草紅葉と青い池塘と青空が素晴らしく、ベンチに座ってまたのんびり。

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登山ツアーの方々もいらしていて、周りの山に登るようでした。

鬼怒沼山という山があるので、時間的には登ることもできたのですが。。景色に魅せられてしまい、この日は散策のみにしました。

たまにはピークを踏まない山もいいものです。

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鬼怒沼尾瀬沼等と比べるとすごく小さく箱庭のよう。一時間あればしっかり周れちゃいます。ハイキングに来ていた方々も、急がず皆さんのんびり休憩されていました。

 

鬼怒沼を堪能したら、来た道を戻り、日光澤温泉も通過して女夫渕まで戻ります。途中、加仁湯と八丁の湯は日帰り入浴もやっているので、入ってから帰ってもいいと思います。

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鬼怒沼のほうが標高が高く紅葉は終わってますが、ここのハイキングルート沿いが紅葉盛りで美しい。

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ひときわ綺麗な紅葉が見れるベンチがあったので、八丁の湯前でらーめんランチにしました。

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あ、八丁の湯のわんころ🐶がきた。何でかは不明ですがここの奥鬼怒温泉郷、犬を飼ってる旅館が多く、犬好きに嬉しい場所です。

 

さて、行きと同様、女夫渕からバスで鬼怒川温泉駅まで帰るつもりだったのですが、バスを待っているとドライブに来ていたオジサマが「乗ってきなよ!」と有難いお言葉を。。

 

なんでも、来週ハイキングに来るので今日は紅葉の具合をドライブがてら下見に来たんだとか。早くに下山して暇してた私達を見て声をかけてくださいました。ありがとうございました。

 

というわけで、バスより早く鬼怒川温泉駅に着き、帰りは栃木限定ゆずのクラフトチューハイを飲みつつ帰宅しました。(限定モノに弱いため)

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温泉もハイキングも、すっごく楽しめた2日間でした!

 

6、鬼怒沼湿原ハイクと温泉の感想

今回鬼怒沼に興味を持ったのは、以前行った安達太良山のくろがね小屋で夕食が一緒になった方に「鬼怒沼おすすめだよ」と言われたからでした。「キヌガワの間違いじゃなくて、キヌヌマですか?」という知識ゼロから調べて来てみたのですが・・・

 

よもやこんなに美しくていい場所とは!やっぱり山で会った人の口コミは信用できます。

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鬼怒沼までは登りもある登山道ではありますが、山登りではないのでハイキングと言っていいと思います。ゆるハイクなので、普段山に行かないけど自然が好き、という人には是非オススメしたいです。

 

また、冬になると鬼怒沼が一面の雪原になり、スノーシューハイクできるそうです。その頃にまた、温泉と合わせてきたいです。なんと言ってもお湯もすごく良い、い〜い温泉でしたので!

是非行ってみてください!

 

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【福島】草紅葉と池塘が美しすぎる10月の会津駒ケ岳(檜枝岐温泉前泊日帰り登山)

昨年の10月最終週は、福島県会津駒ケ岳(あいづこまがたけ)で山登りしてました。首都圏から公共交通機関利用だとちょっと遠く、麓の檜枝岐温泉に前泊してからの日帰り登山です。

山の上に広がる池塘と黄金色に色づいた草原がそれはそれは美しい、秋の締めくくりに相応しい山行。まだ行っていない方には猛烈にオススメです!

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【那須】三斗小屋温泉・煙草屋旅館で露天風呂&茶臼岳登山&鹿の湯/公共交通機関利用

9月のシルバーウイーク、週末になるとなぜか台風ばかり…そんな天気の中、晴れ間を見て那須へ温泉と登山に行ってきました。ずっと行きたかった三斗小屋温泉に宿泊し、那須朝日岳と茶臼岳の山頂を踏む、楽しい登山になりました。

 

1、那須・茶臼岳とは/ロープーウェーでいける百名山

 以前は百名山の「那須と聞いて「栃木の那須高原にある山なんだな」とぼんやりと思っていましたが、「那須岳」という山は正式には存在せず、いくつかの山の連なりの那須連山」と呼ぶのが正しい、と、山登りをするようになってから知りました。

 

那須連山は茶臼岳・朝日岳・三本槍岳などの総称で、一般に「那須岳」というと、活火山であり今も噴煙を上げる「茶臼岳(標高1,915m)」を指します。

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那須連山の最高峰は標高1,917mの三本槍岳なので、茶臼岳は那須の最高峰というわけではありません。ただ、どこからも目立つ大きな山容、荒々しい噴煙や火口は那須の盟主と呼ぶにふさわしいと思います。

 

那須では山頂手前までロープーウェーが通じているため、親子連れや温泉旅行ついでなど、本格的登山でなくても手軽に登ることができます。

もちろんロープーウェーを使わない登山ルートや、那須連山の縦走などルートは多数あり、「単純往復でつまらない」なんてことはない、登って楽しい、歩いて素晴らしい山です。

 

2、日程、那須の登山ルート

日程:2019年9月21日(土)〜22日(日)

2週続けて3連休のある9月。連休を使って山に行こうと思ったのに生憎の雨予報。日本全国的に本当にどこもかしこも雨予報 。。。

どこも行けないのは悔しいので、雨でも楽しめる「山と温泉」をテーマに那須に行くことにしました。

 

登山ルート:那須岳登山口~峰の茶屋~煙草屋旅館(泊)

旅館~隠居倉~熊見曽根~朝日岳~茶臼岳~RW下山

 

▼今回の私のコースタイム

1日目:

(13:07)那須ロープーウェイ横登山口発~(14:10~14:20)峰の茶屋~(15:25)煙草屋旅館着

 

2日目:

(7:30)煙草屋旅館発~(8:20)隠居倉~(8:45-8:50)熊見曽根~(9:05-9:10)朝日岳~(9:50)峰の茶屋~(10:33-11:00)茶臼岳~(11:13)牛首分岐~(11:37)牛首~(12:05)那須ロープーウェイ山頂駅ゴール

 

3、三斗小屋温泉泊の那須の山レポ

■アクセス編 電車とバスで那須

前日に私はひとり旅行に行ってました。ということで、一緒に行く旦那さんとはJR那須塩原駅で集合。

天気予報はいまいちの土日なので、登山口から2時間歩いてそのまま三斗小屋温泉「煙草屋旅館」に宿泊するプランです。

 

11:20 JR那須塩原駅に降りたち、10分後に来る旦那さんを待ちます。私は新幹線で来ましたが、旦那さんは有料特急を使わず鈍行の快速列車を使っての節約アクセスです。

 

那須塩原駅を降り、西口ロータリーへ。バス乗り場が複数あるので、バスの10分前には到着しておきたいところ。駅のキヨスクはありますが、コンビニは西口にはありませんでした。

 

11:45のバスに乗り、那須ロープーウェイへ向かいます。

那須塩原駅からロープーウェイまでは片道1,400円。翌日も乗るので、フリーパス券を買いました。フリーパス券(有効期限2日間)は2,600円なのでこちらの方がお得です。f:id:aotora2019:20191005171803j:plain

バスの運転手さんに「フリーパス券売ってますか?」と聞いたら「ありますよ」と売ってくれましたが、聞かないとアナウンスはされてなかっただろうなという感じ(笑

登山をするには遅いバスなので、乗っているのは外国人観光客やデート中のカップルで、登山の人はいませんでした。

 

バスに揺られること1時間17分・・・

13:02 那須ロープーウェイ山麓駅に到着。

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この時点で標高1,390m。やっぱり曇天です。

 

■登山口より三斗小屋温泉「煙草屋旅館」

ロープーウェイ乗り場で登山届を出し、お手洗いも済ませたら出発しました。ロープーウェイを使ってから登山することももちろんできますが、この日は三斗小屋温泉に行くだけということで、文明の利器を使わずにちゃんと歩きました。

 

ロープーウェイの建物から一度道路に出て、坂道を1〜2分上った道路の左側に登山道への道があります。

▼この階段

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霧が深く、小雨もちらついていたたのでザックカバーをつけてスタート。

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登山道はよく整備されていてかなり歩きやすいです。序盤から真っ白なので写真は割愛。

 

▼この写真がこの日の中では霧晴れたほう。
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ガスっているので景色は全く見えませんが、それは承知の上で来たのでガッカリはしませんでした。涼しくて虫もいないし、汗をかかないので快適です。

 

登山道にはこのような↓看板がところどころにあり、那須連山への知識を深めながら歩くことができます。

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この手の看板をスルーする派と読む派と分かれますが、私はしっかり読む派です。覚えていないので知識としては増えませんが、単純に面白いですよね。

 

時々下山する方とすれ違いました。こんな天気でも登ってる人がいるとは、さすが人気の山です。

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14:10 峰の茶屋に到着しました。

茶屋という名前ですが、避難小屋のような休憩所で、売店やお手洗いはありません。

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この辺は強風地帯。この日は穏やかでしたが、風の通り道になっている場所です。風をよけて休憩できるだけでもありがたいです。

 

ここが分岐になっており、今日は茶臼岳には進まずに三斗小屋温泉へ向かいます。岩の道標に「三斗小屋 2.9km」の文字が。

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峰の茶屋から三斗小屋温泉へは下り坂をまずいきます。

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火山らしくザレていて滑りやすい・・

 

天気が悪くて景色が見えなくても、お花を見つけたり、看板を読んだりして結構楽しく歩けました。

こちらのお花はエゾリンドウ。紫色の発色が綺麗です。オヤマリンドウとの違いは、エゾリンドウは茎の途中にも花があることだそうです。

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鉱山事務所跡を過ぎると森の中の登山道になります。森に入ると風もなく、また雰囲気が変わって歩くのに飽きません。ただ、この辺は熊もいるので熊鈴を鳴らして歩きます。

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雨に濡れたトリカブト。秋の花は紫色の花が目立ちます。

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やがて沼原(ぬまっぱら)への分岐に来ました。以前来たときはここを沼原方面へ進み、ロープーウェイで下山したのでその時から三斗小屋温泉へ行きたかったのです。

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登山道は引き続き歩きやすい森の中の道です。

そして・・・

15:25 三斗小屋温泉「煙草屋旅館」に到着しました!レトロな雰囲気でわくわくします。

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三斗小屋温泉には二つの温泉旅館「煙草屋旅館」「大黒屋」があります。

煙草屋旅館の方が山小屋っぽく大黒屋の方が旅館っぽいそうですが、煙草屋旅館には露天風呂があるのでこちらにしました。あと、「煙草屋」という屋号に惹かれて。なんとなくノスタルジックで素敵な名前ですね。いつか大黒屋さんにも泊まってみたいです。

 

■混浴温泉のある煙草屋旅館

ずっと来たかった「三斗小屋温泉 煙草屋旅館」に来れました!

山で温泉に入れるというだけで価値がありますが、日帰り入浴はやっていないので宿泊客しか温泉に入れないのです。

一泊二食付きで大人9,000円です。お風呂も入れて食事もしっかりでるのにこの価格はお安いですね。

 

▼公式ホームページ

宿泊のご案内|三斗小屋温泉 煙草屋旅館|那須の秘湯「三斗小屋温泉」の宿(那須塩原案内所)

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入口でチェックインを行い、お部屋に行く流れ。よくわかっていなくて他の方と相部屋だと思っていたのですが、どうやら宿泊客は全員グループ毎に個室になっているようでした。だから満室になるのも早いんですね。山小屋だと思っていたので個室だったことに驚いてしまいました。

 

お部屋はこんな感じの4畳半個室でした。私達は二人ですが、人数が多いともう少し広い部屋のようです。山小屋の個室利用はもう随分してないのですが、やっぱり着替えに気を遣わなくていいので楽ですね。

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荷物を置いたら、早速お風呂に向かいます。

 

煙草屋旅館のお風呂は3か所あります。

①露天風呂(混浴)【女性専用時間15:30~16:30、18:00~19:00】

②女性専用内風呂 13:00~20:30、5:00~6:00

②共同内風呂(混浴)【女性専用時間14:30~15:30】

 

▼旅館の入口にも時間が掲示してあります。

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私達が旅館に到着したのは15:30を過ぎていたので、私は共同内風呂は使えませんでした。女性専用時間以外は混浴ですが、バスタオル禁止の混浴風呂に行けるようにわけもなく。

夕食が17:15~なので、その前に露天風呂に向かいます。旦那さんは共同風呂に行きました。

 

露天風呂へは2階のドアを開けて外通路を通って行きます。サンダルが置いてあるので靴などは持っていかなくてOK.

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外にいきなり温泉の湯舟があります~!本当に露天!

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山の中の温泉ということで体を洗ったりは出来ませんが、温泉に浸かれるだけで幸せ。

 

湯船の隣に脱衣スペースがあります。時計があるのがありがたいです。女性専用時間過ぎてしまうとまずいので。貴重品ボックスなどはありませんでした。

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お湯の透明度はこんな感じでした↓(手首までお湯に入れてます)

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透明度高いのでこれは混浴では無理ですね~。バスタオル禁止です。

私は女性専用時間に来たのでゆっくり入れました。生憎のガスガスなので景色はありませんが、晴れていると山が見えます。翌朝は晴れていて男性が結構入っていたようです。また晴れた日に来たい!

 

さて、1時間弱温泉に浸かってゆっくりした後は、17:15からの夕食を待ちます。この煙草屋旅館では食事の時間を太鼓の音で知らせてくれます。玄関に立派な和太鼓がありました。

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実際に夕食になり和太鼓が鳴らされましたが、これが二階の各部屋にもよく聞こえるんですよね。よく考えたな~と。人の声よりもはっきりと聞こえるのでいいアイデアですね。

 

こちらがこの日のお夕食。

生姜焼きにおでん、山女?の甘露煮などボリューム満点で美味しかったです。特にご飯がすごく美味しかった!普段お米は一膳しか食べませんが、美味しくてついお替わりしちゃいました。

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夕食も朝食も、この食事会場で皆一斉に食べます。こちらの写真は朝食後の写真ですが↓このように畳の和室で一人ずつお膳にセットされています。旅館ぽい。

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夕食後もまだまだ温泉を楽しみます。旦那さんは露天へ、私は女性専用内風呂へ。私が行ったときはちょうど誰もいなく、独り占めでした。

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家庭のお風呂のような狭めのお風呂なので、混んでいたら時間を改めるとよいです。内湯にも洗い場はありません。ちょうどいい湯温で肩まで浸かります。

体の芯からぽかぽか温まり、山で温泉に入れる贅沢に感謝です。

 

入浴後、まだ寝るには早いし夫婦二人だとお酒もあまり進まないし・・・ということで図書室に来ました。旦那さんは三度目の風呂へ。

 

談話室(図書室)は別館の1階にあります。別館へは玄関を出ると渡り廊下でつながっているので、雨にも濡れずに移動ができます。

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久し振りに沢木耕太郎深夜特急」を読んで急激に中央アジアに行きたくなるという不思議な山の夜でした。「深夜特急」は短い章ごとになっているし小説ではないし、山小屋で読むのに向いてますね。旅情をそそられます。

眠くなってきたところで、個室に戻って就寝。。ぐっすり眠れました。

 

■2日目:小屋〜朝日岳〜茶臼岳へ

翌朝。早寝しているので静かでも5時過ぎには目が覚めました。朝食前に朝風呂へ。露天は女性専用時間が朝にはないのが残念ですが、内風呂も気持ちのいいお湯だったのでまた入ります。

 

朝ご飯は6:30~。また太鼓の音が。山の朝としてはゆっくりな時間設定です。

こちらが朝ご飯。品数は多くないものの、温泉卵がありました!前日に引き続き美味しいご飯に卵をかけていただきました。元気が出る!!

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用意をして出発する際、煙草屋旅館の前で記念写真を撮ろうとしていたら、宿のご主人が「撮りますよ」と声を掛けてくださりました。ありがたくシャッターを押していただいたのですが、こんなところが旅館だな~とプチ感動しました。

山小屋だとスタッフの方から「撮りますよ」と言ってくださることはほぼないので。山小屋を悪く言っているわけではなく、煙草屋旅館は簡素な設備かもしれませんが旅館だな、と思いました。

 

7:30 煙草屋旅館出発!

旅館裏手の隠居倉(いんきょぐら)への道を進みます。

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スタッフさんお手製と思われる隠居倉への看板に熊が描かれているのが怖い・・・

 

実際、熊の気配がしました。

煙草屋旅館を出てまだ10分しか経ってない辺りで、なんとなく獣の気配。カサッだかグルルだか、なんか音がする。。。

▼熊の気配を感じた登山道。

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つい無言になって聞き耳をたてた私に対し、旦那さんは無言で熊鈴をリンリン鳴らしました。この時は二人で「熊いる?」と話したわけではなく、二人とも同時に気配を感じたようです。

 

・・・てことは、いたんだろうなぁ〜 怖!

 

ロープーウェイで来れる人気の山でも、動物の住処です。

 

花を見つけた昨日と変わって、今日は小さな秋を見つけました。

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実らの秋。紅葉はまだですが、着実に秋はすぐそこに来ています。

 

登山道を進むと、温泉が地面から噴き出している場所に出ました。硫黄の臭いが立ち込めていて、煙も上がってます!

 

▼地面からボコボコ沸いてました

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▼温泉と噴き出す煙

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三斗小屋温泉はここから引いているのでしょうか。さすが火山。有毒ガスとかいきなり来ないか怖いのでそそくさと退散しました。 

 

この噴煙の場所まで来るとだいぶ樹林帯から抜け、歩く稜線を見渡せるようになりました。

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主峰、茶臼岳の荒れた山肌もくっきり見えます。今日はあそこまで歩きます。

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那須連山の縦走ですが、三斗小屋温泉からはまず隠居倉というピークを目指します。しっかりと登りますが、蒸し暑くないので快適です。秋だなぁ。同じ山なのに、昨日と全く違う晴天で稜線を行くのが気持ちいいです。

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那須は2,000mに満たない場所でも高山植物が咲き、高地のイメージのハイマツも育っています。

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三斗小屋温泉から歩くこと50分、隠居倉(標高1,819m)のピークに到達しました。

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隠居倉って珍しい名前で、倉というので陰鬱なジメジメした所かと思っていたら見晴らしの良いピークでした。方位盤が設置されていて、今回は行かない三本槍岳方面も見渡せました。

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ここから朝日岳方面へ稜線歩きしていくと、次に着くのは熊見曽根。名前の由来はきっと熊が見えたからなのでしょう。

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三本槍方面へ行く場合はここから左に行きます。那須連山最高峰もいつか登りに来たいです。

私達はこのまま朝日岳経由で茶臼岳を目指すので右へ。

あの尖った朝日岳へ。隠居倉から熊見曽根、朝日岳と、この後ずっと樹林帯ではない爽快な稜線ハイクでした!

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特別危険箇所もなく、紅葉前で空いている山をウキウキしながら歩きました。

f:id:aotora2019:20191006225527j:plainやがててっぺんへ。

9:05那須朝日岳山頂到着!

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遮るものが一切なく、周りをぐるーっと一望できました。茶臼岳も間近に見えています。

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穏やかな天気だけどちょっと風が強くなると寒く感じました。景色を楽しんだら茶臼岳への道に戻ります。

茶臼岳への登山道は一旦下る道です。

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間にある山をトラバースするように巻いて進みます。

f:id:aotora2019:20191006225651j:plainすると、茶臼岳がより一層近くなりました。

先程まで歩いた三斗小屋温泉〜熊見曽根には緑もありましたが、朝日岳〜茶臼岳は岩が多く荒々しい山容が続きます。

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昨日通った峰の茶屋、アゲイン。別方向からここを通過。

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峰の茶屋から茶臼岳への登りは今まで以上にザレた場所でした。難しくはないけど石がガラガラ転がってます。

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少しづつ登り詰めていき、やがて山頂へ。

10:33 茶臼岳山頂に着きました。

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山頂には祠が。福島県の方や尾瀬方面も見える、絶景!南月山へ伸びる尾根も見えます。

山頂は岩でごつごつしてるので広くはないものの、岩陰で腰を下ろして皆景色を見ています。

ロープーウェイ山頂駅からだと約50分で来れるため、愛犬と一緒に来てる方もいました。

 

ひとしきり景色を楽しんだら、ロープーウェイ方面へ下山開始。温泉も入りたいので帰りは楽してロープーウェイにします。

ザレた道を下るのでスベる。。汗

普段着で登ってる人も多いですが、スニーカーだとかなり滑りやすいので注意が必要です。

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看板まで下ってきました。振り返ると茶臼岳山頂がもうあんなに遠くに。

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このままロープーウェイまで行くつもりでしたが、奥に広がる稜線が気になって気になって。

▼この左の稜線

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山頂から見えていた南月山への稜線です。ただ、この時は名前もわからず、歩いていったら那須湯元の温泉までつながってそうだな〜と思い、行けるところまで行こう!ということに。

牛首方面へ折れて進みます。あの稜線へ向けて・・・

本当に綺麗な稜線!

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ロープーウェイ〜茶臼岳山頂までの道は人でいっぱいでしたが、こちらの牛首までの道では人は少なかったです。でも折角来たらこの道は歩いた方がいいです!

綺麗な稜線を見ながらだと幸せな気持ちになります。跳ねるように自然と小走りになってしまいました。

牛首到着!

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ここまで来て、南月山への稜線を歩いても温泉には着かないことに気付き、引き返すことにしました。南月山は次回是非歩いてみたいです。

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牛首から来た道を戻り、ロープーウェイ駅へ。

ロープーウェイには立派な看板が。

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ロープーウェイは毎時0分、20分、40分発と、20分に一本出ています。営業期間は11月30日までです。

▼公式ホームページ

ロープウェイのご案内 | 那須ロープウェイ(公式ホームページ)

ロープーウェイを待つ間にアイスコーヒーの上にアイスが載ったものを飲んで休憩。

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ロープーウェイで山麓駅まで降り、バスに乗り昨日買ったフリーパス券を使い「那須湯本温泉」まで向かいます。

 

■ロープーウェー下山後温泉「鹿の湯」

那須湯元のバス停で降り、観光案内所の並びにある「Licca nasu Hutte(リッカ ナス ヒュッテ)」で高級バーガーを食べることにしました。

tabelog.com

ハンバーガーの大きなモニュメントが目印です。

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那須黒毛和牛100%でできたバーガーが売りだそうです。アボカドバーガーと普通のハンバーガーを注文。

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お肉の味がしっかりして美味しかったです。ご馳走様でした!

さて、お昼ごはんを食べ終わったらお風呂へ。前に一度行って良かったので「鹿の湯」にしました。那須湯元のメインストリートから階段を下りていきます。

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年季を感じさせる建物です。

「鹿の湯」は日本で32番目に古い開湯起源を持ち、1,300年続く温泉だとか。

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入浴料金は500円。連休ということもあり多くの人で賑わっています。というか人は多すぎなくらいで、人気のほどがわかります。

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お風呂の中ではシャンプー・石鹸類の使用は禁止されていますのでふき取りシートでメイクを拭いて、かけ湯をしたらお湯の中へ。41~48度までの湯船が分かれていて入りますが、私は44度でも熱くて・・・(男性の方は最高48度、女湯の最高は46度)。

鹿の湯の館内に、温泉内を描写した絵がかけられていました。

▼男湯の様子

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▼女湯の様子

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登山後の汗を洗い流したい気持ちはありますが、熱~い酸性の硫黄温泉に入っているとなんとなく殺菌される気がします笑

温泉から出た後もしばらくは体ポカポカ、いいお湯でした。また来ます!

 

4、那須登山の感想

 2年前から行きたかった三斗小屋温泉に泊まり、2日目には朝日岳~茶臼岳の素晴らしい稜線を歩くことができ、幸せな登山でした。ロープーウェイを使えば茶臼岳単体なら日帰りで短時間で登ることができますが、予約が取れれば三斗小屋温泉に泊まるとより那須連山を堪能できます。

 

また紅葉や雪山の時期に行ってみたいです!

おわり。

 

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【岩手】「本州最速の紅葉」裏岩手縦走(八幡平〜三ツ石山~岩手山/避難小屋泊/公共交通機関)2泊3日

昨年の9月のシルバーウイーク、気になっていた裏岩手縦走路(うらいわてじゅうそうろ)に行ってきました。岩手県の八幡平から岩手山まで、避難小屋に泊まって歩く、歩きごたえのある3日間。

期待していなかった紅葉も、なだらかな稜線が続く景色も本当に美しい、楽しい山旅でした。

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