【福島】草紅葉と池塘が美しすぎる10月の会津駒ケ岳(檜枝岐温泉前泊日帰り登山)
昨年の10月最終週は、福島県の会津駒ケ岳(あいづこまがたけ)で山登りしてました。首都圏から公共交通機関利用だとちょっと遠く、麓の檜枝岐温泉に前泊してからの日帰り登山です。
山の上に広がる池塘と黄金色に色づいた草原がそれはそれは美しい、秋の締めくくりに相応しい山行。まだ行っていない方には猛烈にオススメです!
1、百名山・会津駒ケ岳とは
会津駒ケ岳は、福島県南会津郡檜枝岐村に位置する山で日本百名山にも数えられます。標高は2,133mです。中腹に広がるブナ林と山頂エリアの広大な湿原、そこに咲く高山植物が魅力と紹介されています。
2、会津駒ケ岳登山の日程、ルート
日程︰2018年10月27日(土)〜28日(日)
草紅葉の広がる秋、冠雪の前。駒の小屋の営業最後の日です。
ルート︰滝沢登山口よりピストン
会津駒ケ岳への登山口としては、滝沢登山口、キリンテ登山口が有名ですが、今回は一番山頂に近い滝沢登山口からのピストンコースで歩きました。
3、秋の会津駒ケ岳の山レポ
■会津駒ケ岳へのアクセス
会津駒ケ岳へ首都圏から電車とバスでアクセスするには、東武鉄道・会津高原尾瀬口駅を利用します。浅草や大宮乗換などでアクセスでます。
こちらの駒の小屋のサイトが詳しいです。
今回私達は、会津高原尾瀬口駅へ行き、そこで仙台から飛ばしてきてくれた先輩の車に乗って前泊の檜枝岐温泉へ向かいました。
新幹線を使う人は、那須塩原駅からレンタカーでもいいと思います。
■檜枝岐温泉「温泉民宿あづま」に前泊
夜中から車で移動するなら別として、電車を使ってアクセスすると日帰りが難しい会津駒ケ岳。
それならば、山小屋「駒の小屋」に泊まろう!と当初考えていたのですが・・・残念ながら満室で予約が取れず。後で知ったのですが、私達が行こうとした週末がたまたま駒の小屋の今季小屋閉めの日だったようで、人気の日取りだったようです。
そこで、麓の檜枝岐(ひのえまた)温泉に土曜日泊まり、日曜日に日帰りで登るプランに切り替えました。口コミでご飯が美味しいと評判だった「温泉民宿あづま」を予約。
結果的に日曜日だけ天気が良かったので山行は大満足、温泉もご飯もしっかり堪能できて正解でした!前泊される方にはこちらの民宿是非オススメです。
登山者用のおにぎり弁当付きプランなどもありお得でした。私が泊まった時は8000円くらいでした(うろ覚え)。
▼じゃらんに飛びます▼
会津高原尾瀬駅に迎えに来てくれた先輩の車で檜枝岐温泉へ。「温泉民宿あづま」の宿泊プランでは、檜枝岐村の公衆浴場「ひうちの湯」も利用できます。宿から歩いてすぐで、広い温泉に入れて便利です。
温泉前後にミニミニ温泉街のJAなどでビールや果物など買い出しもできました。村のJA、意外と品ぞろえはあるけど、町のスーパーの方が安いものですね。。。
あづまは食事が美味しい宿ということでしたが、夜ご飯は前評判通りの美味しさ!
岩魚のお刺身など、ボリューム満点しっかり食べられました。特に舞茸の炊き込みご飯はお替わりレベル~
ご飯は畳敷きの食事会場にみんな集まって、それぞれ部屋ごと座って食べるスタイルでした。畳に水芭蕉の柄が入っていて、カワイイ!!
■滝沢登山口より登る
ぐっすり眠って、翌日は朝早く出発します。
車で滝沢登山口へ。 登山口に車を停めたら、
6:08 登山スタート!
□紅葉が見頃の登山口~駒の小屋
滝沢登山口から、まずは林の中を登っていきます。この登山口付近の紅葉が見頃でした!
黄色、オレンジ、赤、色んな色が混ざって、綺麗な紅葉の森になっています。歩き出しは地味なことが多い登山ですが、紅葉がどんどん地上の方へ下がってきているので、朝から、とっても華やか。
どんどん登っていき、不意に上を覆っていた木が晴れると、青空が見えました。いい天気!
登山口付近の思わぬ紅葉に歓声を上げましたが、会津駒ケ岳登山の美しさはこのあと。
段々稜線が近くなっています。
木の間から見えた稜線が一本の先のよう。キレイです!
上の方に来ると、木道が敷かれていました。霜が降りているので滑らないよつに気をつけて歩きます。
駒の小屋が見えました!↓写真真ん中の小さな建物が小屋です。
そして、今日の初池塘(ちとう)。草紅葉の黄金色とブルーのコントラストが美しい!会津駒ケ岳にはこのような池塘がたくさんありました。
草がふかふか、毛並みのいいゴールデンレトリバーみたいです。
木道を振り返る。周りの山並みも見えます。こんな感じの気持ちのいい道がずっと続いていました。
まずは駒の小屋を目指します。
駒の小屋が見えてきたあたりで左を見ると、燧ケ岳の鋭角なシルエットが見えました。
登りつめると、8:30 駒の小屋到着!前日が営業最終日で、小屋じめの作業をされてました。
営業している時も食事等は持参する自炊のみの小屋で、完全予約制。今日は満室でした。ここでお手洗いを借りられるだけでもありがたいです。
今日小屋を仕舞って、また開くのはゴールデンウィーク前ですね。雪の時にも来てみたいです。
小屋の前のベンチで少し休憩したら、山頂を目指して歩き出します。本当に池塘がキレイです。
池の分岐を山頂方面へ折れていきます。
会津駒ケ岳山頂と、更に先の中門岳まで目指します。
□山頂〜中門岳へ。池塘と草紅葉
駒の小屋から山頂碑のある場所までは約20分。あっと言う間に到着です。
なんとなく、「ただの分岐」みたいな雰囲気の会津駒ケ岳山頂。。。
福島県の標高2,133mの10月末は寒く、周りの木々を見ると霜がついていました。
山頂は思ったより狭く「山頂感」がなかったので、このまま中門岳まで進みます。山頂~中門岳は往復2時間の距離です。
一度くだります。
中門岳への道が本当に美しく、思わず顔がにやけてしまうような稜線でした。雄大な湿原が広がり、ひたすら木道が続きます。
そこまで急な登りはない、おだやかな稜線。周りをみると尾瀬・鬼怒川・日光エリアの山が見えます。時々池塘が表れ、どれも湖面が穏やかできれいです。
数は少ないですがベンチもあって、休憩にはぴったり。こんなに快晴なのにそこまで人がいないのが不思議です。東京からも仙台からもそれなりに離れてるからかなあ。
あまりにも草紅葉が綺麗で、時々立ち止まって写真タイムやぼーっとする時間をとり、のんびりいきます。すれ違ったのは10人もいかなかったかと。静かな山です。
やがて中門岳のベンチが見えてきました。
標高2,060m 中門岳(ちゅうもんだけ)に到着!
このブログを書くまでずっと「なかもんだけ」と読んでいました・・恥ずかしい・・・「ちゅうもんだけ」と読むそうです。
ここの池塘の美しかったこと!!加工なしの写真でこのブルー!
宿で作ってもらったおにぎり弁当を食べ、ランチタイムを満喫しました。
これだけの池塘と稜線を味わえ、喧噪とも無縁という素晴らしい場所です。会津駒ケ岳そのものも美しいですが、山頂から1時間なので、是非ここの中門岳もセットで行くべきですね。
□大満足で来た道を戻る
さて、お弁当を食べてコーヒーを飲んでひとしきりぼーっとしたら来た道を戻ります。一緒に歩いてくれるうちの旦那さんも、車を出してくれた先輩も、二人とも物静かな男性なので私が喋らない限り静かな山行です。それぞれが景色に感動して無言で山並みを眺めたりしてました。
来てよかったなあ~。
稜線から向こうに見える山肌を見ると、赤く色づいていました。この辺の紅葉は1500mくらいの場所が今見頃だったようです。
帰りは木道で足を滑らせないように気を付けながら、あっと言う間に下山。
また紅葉・黄葉がものすごいことになってくると、登山口が近いんだなと思います。
写真で見るより100倍感動したこの登山口近くの紅葉狩りも楽しかったです。
そして、朝歩き始めた滝沢登山口に戻ってきました。
13:10 下山完了。満足!!
4、下山後の温泉「アルザ尾瀬の郷」
下山したらまた温泉でしょ!ということで、檜枝岐温泉の共同風呂にまた行っても良かったのですが、折角だから別のところへ。「アルザ尾瀬の郷」というスパ施設の温泉へ行きました。日帰り入浴500円とお安いです。
私が入ったときは上の写真のように露天風呂の周りの木々が紅葉していて、500円なのにとても贅沢な時間を過ごせました。
ちなみにこちら、脱衣所がプールの更衣室みたいで広くてガランとしてました(プールもあるらしい)。どうでもいい感想ですが、温泉の脱衣所で裸になるのは普通なのにプールの更衣室で裸になるのは変な感じがしました。
5、会津駒ケ岳登山の反省&感想
反省は、寒いと思ってニット帽で行ったら、思ったよりも日差しが強くてツバの広い帽子が必要だったこと。旦那さんのサンバイザー借りました。
感想は、とにかく湿原の草紅葉が美しく、登る前にも降りた後にも温泉に入れて秋にぴったりの登山だったということ!
こんなにいい所だったとは知らなかった!尾瀬エリア、尾瀬だけじゃないねと、今更ながら山レベルの高さにガツンとやられました。
あと、東武線で会津高原尾瀬口駅まで行きましたが、特急でもないので片道2,300~2,900円で行けるので電車賃が安いです。その分民宿泊まるんだからゆっくりできてお財布にも優しい。また行きたいです。
今年は9月から毎週末台風がきて、日本全体で大きな被害がありました。駒の小屋のブログなどで登山道情報を発信してくださっており、会津駒ケ岳には登れるようです。ただ、こうやって登山を楽しめるのも、命あってだな、と平穏な日々に感謝しようと思った次第です。
なんだかしんみりしましたが、とにかくおススメの山でした!
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