今日もポレポレ 女山旅日記

ポレポレとはスワヒリ語で「ゆっくりゆっくり」。山が好きな女子が登山、旅行、美味しい食べものを綴る旅日記ブログ

【北海道】羅臼岳登山 北海道の日本百名山・「ホテル地の涯」岩尾別温泉よりピストン

去年の話。2020年の夏休みは北海道遠征に行ってきました。羅臼岳斜里岳雌阿寒岳の道東の3つの百名山をめぐる旅。天気が心配でしたが、3日間とも雨に降られず楽しい登山ができました。

 

まずは一座目、羅臼岳の日帰り登山の記録です。

 

 

羅臼岳斜里岳雌阿寒岳遠征の旅程

■全日程&ルート概要

日程:2020年8月8日(金)~12日(火)

【1日目】成田発~新千歳~(レンタカー)~知床泊

【2日目】羅臼岳登山 摩周湖温泉泊

【3日目】斜里岳登山 阿寒湖温泉泊

【4日目】雌阿寒岳登山 釧路市内泊

【5日目】釧路湿原観光~(レンタカー)~新千歳~成田着

 

羅臼岳にすぐ登れるように1日目は登山口のホテルに宿泊しました。

 

1日目の新千歳空港から知床のホテルまでの移動はこんな感じです。

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とても遠いです。

知床へ旅行するには普通、女満別空港中標津空港を利用するのが最も近いのですが、LCCで行ける料金を優先し、新千歳空港利用にしました。

 

一応登った山の順番としては、一番奥にある羅臼岳(一番大変)→斜里岳雌阿寒岳、の順番で徐々に楽になるようにしました。

一番元気な最初の山は一番コースタイムかかる山にして、疲れがたまる3日目になるにつれコースタイム短い山になるように。これは正解だったと思います。

 

羅臼岳(らうすだけ)とは

羅臼岳は、北海道知床半島にある火山群の主峰及び最高峰で標高1,661m。(中略)2005年7月にこの山域を含む知床半島知床 (世界遺産)に正式登録された。日本百名山]花の百名山及び新・花の百名山に選定されている山である

wikipediaより引用〉

 

知床はヒグマの密集度が世界一ということでそれだけが本当に怖い。山の日の連休で来たのは、休みの関係が一番ですが、人が多い方が安心かなと思ってのこともありました。

 

羅臼岳の登山口は岩尾別温泉羅臼側登山口】がありますが、羅臼側登山口】は道迷いやすく上級者向けとのことだったので、一般的な岩尾別温泉からのピストンコースにしました。

登山口にある「ホテル地の涯」に宿泊。いいホテルでした~ GOTOトラベルでお得に宿泊できました。

 

羅臼岳 コースタイム(所要時間)

一般的には、岩尾別温泉登山口からはピストン往復で約7時間10分ほどです。

 

▼今回の私のコースタイム

(7:55)ホテル地の涯出発)~(8:00)木下小屋~(8:30)オホーツク展望台~(9:15)弥三吉水~(10:05)銀冷水~(10:50~11:00)羅臼平~(12:00~12:25)羅臼岳山頂~(13:00~13:15)羅臼平で休憩~(15:20)下山完了@岩尾別温泉登山口

 

休憩含めて全行程7時間25分でした。

 

羅臼岳の山レポ 

岩尾別温泉登山口(木下小屋)より登山スタート

8:00 登山スタート。

登山口には木下小屋という山小屋があります。素泊まり2500円と書いてありました。いわゆる一般的な小さな山小屋という感じ。

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登山口にはヒグマの目撃情報が書き込まれていて緊張感をあおります。熊鈴は絶対携行です。ホテル地の涯のロビーでも売っていました。

ただ、ヒグマ目撃情報が密集しているヤバいエリアは今回のルートではなく、カムイワッカの滝付近のようなので、そっちには行かないので少し安堵。

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こんな感じでよく整備された登山道を歩き始めます。

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最初は登りが続くので息が上がりますが、最初のチェックポイント「オホーツク展望台」の辺りからはオホーツク海が見えて早くも「旅先の山を歩いている感」がします。

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このオホーツク展望台から銀冷水までが『ヒグマ危険地帯』なので、なるべく足早に通り過ぎたい!!

途中で左を見やると、硫黄山への十郎をが見えました。今回は縦走はしませんが(熊が怖すぎて縦走する気にはならない)いい稜線が広がっていそうです。

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北海道とはいえ8月なので気温は高く、そんな中登山してるのでか暑いです。弥三吉水という水場がありました。

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北海道にはエキノコックスがいるので要煮沸です。飲みませんでしたが顔は洗える。

 

お花もちらほら。

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銀冷水までやってきました。ここまでが『ヒグマ危険地帯』なので(ここ以外も知床の山の中なので気は抜けませんが)取り敢えずヤバいエリアは脱した、という気がします。

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この銀冷水の近くに携帯トイレブースがありました。(下の写真の黄色の看板で場所が指示されてます。テントブースがありました。)

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携帯トイレは持っていってはいましたが、結構汗をかくので結局使いませんでした。

 

登り始めてから2時間20分ほどで大沢というところに入ります。ここから山頂まではもう2km!

f:id:aotora2019:20200908124708j:plainこの大沢はカールのようになっていて他の場所よりもお花が多く咲いていました。イブキトラノオと思われる花。

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大沢(沢の水はないけれど)を登りながら振り返るとオホーツク海が見えました。↓写真だと薄っすらですが肉眼だとはっきり見えます。

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チングルマはもう綿毛でした。

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このピンクの花も結構多かったです。エゾツツジ

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大沢のカールをゆっくりゆっくり登っていき、登り始めてから2時間50分で羅臼平に到着しました。やっと開けたところにでました。

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この羅臼平は広場のようになっているのでここで少し休憩。ヒグマから食料を守るフードロッカーがありました。

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フードロッカーがあっても私はここに幕営する勇気はないけど・・・

テント張ってありました。ここで硫黄山の方へ縦走するには山中で一泊が必要なので、縦走予定の方が荷物デポして羅臼岳に登っているのかな?

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羅臼平からコースタイムだと50分で山頂なので、あとはじりじり登っていくのみ。徐々に天気も晴れてきました。

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ハイマツのが標高1600mない地点なのにこんなに生い茂ってます。

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晴れたのは嬉しいのですが遮るものがないので暑い。

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途中でガスがわ~~っと上がってきたのですが、振り返ってみたときの硫黄山方面の縦走路が綺麗で、雲がせり上がってくると半島にいるんだということがよくわかります。周りは海。

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お花可愛い。

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山頂直下から見上げたところ。完全に晴れました!

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 あともう少し!!それにしても天気が良い。日焼けしないように長袖で来てよかったです。

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12:00 山頂に到着しました!標高1,661m。周りにはオホーツク海。最高です。

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雲海に囲まれました。雲の上に浮かんでいるようで、本当に綺麗で景色のスケールがすごい。迫力がありました。
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山頂でゆっくり写真を撮ってから下山しました。岩がちなので、お昼は羅臼平に戻ってから軽くサンドウィッチを食べました。

 

下山の時はいきなりガスに包まれ、天気は急降下。晴れてる間に山頂まで歩けて良かったです。

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下山時は往路を戻るのと、ガスが出てきた中でヒグマがいるかもしれない山を歩くのが怖いので足早に戻りました。

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下山中の写真はこの花の写真くらい。15:20に下山完了しました。

 

羅臼岳登山の前泊「ホテル地の涯」に宿泊

登山の話とは前後するのですが、前泊は(木下小屋素泊まりを除いたら)羅臼岳に一番近い宿「ホテル地の涯」にしました。

↓ 知床を宿方面へ走っているところ。旅情があります~。新千歳空港から走ってるので北海道の真っ直ぐな道路にも飽き・・慣れてきてますがやっぱり海沿いを走るのは気持ちがいいです。

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ヒグマ地帯の中のホテル。ソフトバンクの携帯は電気入りませんでした。

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夕食は一番リーズナブルな松花堂弁当プランにしましたが、それでも新鮮なお刺身、いくら、知床っぽい鹿肉など色々入っていて美味しかったです!

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温泉は内湯と露天とあり、こちらは内湯。

露天風呂は混浴になっており、女性はタオルワンピースのような可愛い湯あみ着が置いてあり、それを着て露天に出るスタイルでした。

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湯あみ着があると男性も女性もお互い皆恥ずかしくないしいいですよね。

 

こちらは羅臼岳に登った日の朝ご飯。登山口に建つホテルだからしっかり朝ご飯を食べてから登れるのがありがたいです。

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羅臼岳からの下山後も、前日の宿泊客は日帰り入浴させていただけました(15:00まで、チェックアウト時に申し出てチケットを受け取りました)

温泉、美味しいご飯、オホーツク海と雲海に美しい羅臼岳大自然と大満足な一日でした!
 

羅臼岳登山の感想

日帰り登山なのに、大自然の中を歩いていることを感じられる山でした。さすが知床、世界遺産なだけあります。

車を走らせていたらエゾシカがいました。 

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快晴に恵まれたし迫力ある景色も観れたし羅臼岳登りごたえのある山でした。

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