【秀麗富嶽十二景】扇山~百蔵山へ秋を感じるプチ縦走!~公共交通機関利用の日帰り登山
2019年11月末のこと。山梨県の駅から登れる山、扇山(おうぎやま)と百蔵山(ももくらやま)のプチ縦走へ行ってきました。
都内からのアクセスがよい山域で、11月末という冬山前の、登山的にはちょっと中途半端な時期に登るのには丁度良い場所です。
山頂から富士山が綺麗に見える秀麗富嶽十二景の2座を辿る旅。登山後には猿橋のプチ観光もできた1日となりました。
1、扇山・百蔵山とは 山梨百名山
扇山、百蔵山はともに山梨県大月市が選出した「秀麗富嶽十二景」に選ばれ、且つ山梨百名山でもある人気の山です。
秀麗富嶽十二景=富士山がきれいに見える山。そして、公共交通機関利用で山へ行っている私としては、駅からのアクセスのし易さもありいずれは全部制覇したいなあと思っています。
扇山の標高は1,138m、お隣の百蔵山は標高1,003mです。
標高1,000mちょっとなので、春か秋に登るのがいいなと思っていました。春の新緑か、秋の澄んだ空気で富士山が綺麗に見れたらという期待です。
2、扇山&百蔵山 日程&ルート・アクセス
日程︰2019年11月30日
2019年は10月末から雨飾山、大菩薩嶺、日向山、と十分に紅葉・黄葉登山を楽しめて、この日の登山は雪山前の最後の土の上を歩く登山(といういい方は変ですが・・・)でした。
そんな自分の山スケジュールもあったので、特に紅葉にはこだわらず、近場でサクっとアクセスできる場所を探してここに。
結果的には晩秋の山でそれなりに黄葉も見られたし、いい時期に行けたと思います!
山行ルート︰JR鳥沢駅~猿橋駅下山
という一筆書き行程。
鳥沢駅から梨の木平という登山口のある場所までバスで行きます。
扇山までのアクセス
JR鳥沢駅から1時間歩いて扇山登山口まで行くこともできますが、土日はバスが出ているのでそれに乗ります。
9:00鳥沢駅発 → 9:15梨の木平(扇山登山口)バス停着
乗っているのは15分ですが、山道を登ってくれるので乗る価値あり。運賃は300円です。
▼富士急バスのHPに詳細が載っています。
https://www.fujikyubus.co.jp/pdf/hikingbus/coursemap/area09_201910.pdf
3、扇山~百蔵山の山レポ
◆鳥沢駅〜登山口〜扇山山頂
朝。JR中央線の鳥沢駅に朝8時半頃集合。今日は友人達との3人登山。鳥沢は無人駅ですが綺麗です。
駅を出たところにお手洗いあり。こちらも綺麗です。登山客が並んでいました。
駅から2〜3分のところにコンビニがあるので、お昼ご飯を購入してからバス停へ向かいます。
バスで向かうは扇山登山口の梨の木平バス停です。バス乗車は15分程なのですが山道を登って行くので歩くのは大変そう。
9:15 梨の木平バス停より、スタート!
最初は杉林の中を歩き出します。
登山道は踏み跡がしっかりついているので、確認しながら歩けば問題なし。
ほどなくして水場がありました。
この辺りからずっと登りが続きます。日差しが遮られてるのが幸い。
扇山山頂まで40分という看板がありました。右に行くとツツジ群生地だそう。4月末〜5月と書いてあるのでその時期にも来てみたいなあ。
ここで、早くも今日一回目の富士山が見えました!
木の間から見えます。まだ全然序盤なのに嬉しい!
扇山まではずーっとひたすら登りです。急ではないけど地味に足に疲れがきます。約1時間の辛抱!
秀麗富嶽十二景の山に来るとこの読みやすい看板があります。大月市が設置してるのかな?整備されててありがたいです。
ここの分岐が扇山と百蔵山の分かれ道。一度扇山に行ってからまたここに戻ってきます。
まずは扇山の方へ向かいます!
ここがちょっと稜線チックになっていてすっごく気持ちよかったです。低山でも葉っぱが落ちているからか開放感があります。
つい意味もなく走っちゃいました。笑
そして・・・
10:25 扇山山頂に到着!
1,138m。山梨百名山の山頂碑が立派です。
登っているときもちらほら見られましたが、山頂にも霜がびっしりおりていました。
もう冬はすぐそこですね。(書いてる今は春だけど)
山頂からは富士山が綺麗に見えました。邪魔になる木がちょうど富士山の方角だけないんですよね。
しつこいですが、私のカメラが広角なだけで、富士山はもう少し大きく見えました。
まだランチには少し早いですが、あまりにも景色がいいので、今日はお昼を2回に分けてとることに。
まずランチ1回目。
新宿駅の駅弁ショップで買ったなんか美味しそうな玉子焼サンド~。
卵サンドではなく玉子焼サンド。厚焼き玉子がサンドウィッチされてて美味しかったです。
※山頂にはもちろん山小屋やお手洗いなどはありませんのでご注意を。
◆扇山より〜百蔵山の山頂へ
山頂で20分ほど休憩したら、次は縦走路を行き百蔵山を目指します。
まずはさっきも通った分岐へ行き、百蔵山方面へ。
途中の木にこんな看板?が括り付けてありました。
「大久保山 1,109m」
ものすごく普通の木に括ってあっただけで、全くピーク感のないところでしたが、ここも山頂なのか・・・?
この辺りから一気に下ります!
落ち葉が滑る~ くだるくだる!
足元を見ると変わった霜の付き方をしてました。虫の卵みたい。
一気にくだります!時々木に手をかけて、つかまりながらくだらないと本当に転びそうになりました。手袋マストです。
激下りが終わると、緩やかな道に変わります。
こんな薄暗い道って何となく一人で歩くのは不安なので仲間が来てくれて頼もしい。
扇山も、百蔵山も、どちらの山も山頂は人で賑わっているのに、なぜか縦走路では全然人に会いません。動くスピードが違うのか?謎です。
百蔵山に辿り着く最後、一気に傾斜がきつい急登になります。すごい斜度の斜面。
扇山と百蔵山の標高は1,138mと1,003mで余り変わらないけど、一気に降りて一気に登り返すので歩きごたえのあるルートです。
12:30 百蔵山山頂に到着!
またも富士山が逆光になってしまい写真に上手く撮れず。。でも綺麗でした!秀麗富嶽十二景の名前は伊達じゃないですね。
山頂ではお昼時ということもあり、沢山の人が休んでいました。結構広いです。
お昼どきだったので、看板前で記念撮影しても必ず後ろで休憩中の方がフレームインしてしまうのが何か申し訳ない。。
「扇山だけ」「百蔵山だけ」って登り方の人も多そうでした。
◆百蔵山山頂より、下山~猿橋観光
山頂で2回目のランチとして、20分ほど休憩してからいよいよ下山です。
またも、一気に下る~!
この写真で斜面の斜度伝わるでしょうか。めちゃくちゃくだります。滑りそうで怖いですが、慌てずスピードを殺しながら歩きます。
標高を下げると杉林に少し広葉樹があり、黄色い葉っぱで秋を感じられました。
降りきったところでこんな天然のブランコがありました。
ツルが切れないか、恐る恐る乗っているところ笑
登山口まで標高を下げると、真っ赤に色づいたモミジがありました。
11月末となると1,000m程度ある山ではもう晩秋ですが、平地に戻ると紅葉など秋を感じられます。2019年は紅葉遅かったなあ。
13:35 下山完了!百蔵山の登山口であるバス停にでました。
ここからバスで猿橋駅に戻ることもできますが、問題なく歩ける距離なのと、折角だから名勝・猿橋を見てみたかったので、歩いて猿橋まで移動することに。
百蔵山登山口から猿橋までは約30分です。普段なら歩かないけど、登山後なら「なんだ30分なら歩こう」ってなるから不思議。
こちらが名勝・猿橋!駅の名前でもありますが、ブリッジです。
「岩国の錦帯橋」「木曽の棧(かけはし)」と並ぶ日本三奇橋のひとつで、広重の「甲陽猿橋之図」や十返舎一九の「諸国道中金之草鞋」などにその珍しい構造が描かれています。<大月市観光協会HPより引用>
日本三大奇橋!橋脚を全く使わない独特の工法だそう。
近づくと思わず おお~ と声がでます。
猿橋は普通の観光客もいれば、私達のように百蔵山帰りのハイカーも多くいました。「あ、あの人さっき山頂でいたね」ということもあったり。
それぞれ猿橋を見て帰っているようです。
6月にはあじさいが見事に咲くそうなので、梅雨の晴れ間にあじさいを見に来るのもいいですね!
その後、猿橋のお隣の「大黒屋」というお店で山梨名物のほうとうを食べ、猿橋駅まで歩いて帰りました。大満足!
4、扇山~百蔵山プチ縦走の感想
9:15登山開始、13:35 下山なので休憩入れて4時間20分。休憩抜くと3時間40分くらいの山行でした。
二座を繋いでこれくらいの時間だと、私としては丁度良い山でした。
秋で汗をかかない時期でもこれくらいだと山の中でトイレがなくても平気だし、下山後打ち上げしても遅くならずにすみますね。
因みに、猿橋駅では記念スタンプも置いてあるので、旅先でスタンプ押す派の方は是非。
しかも、駅員さんに言うと、隣の無人駅・鳥沢駅のスタンプも押させてくれます!鳥沢駅のスタンプの絵柄は扇山でした。嬉しい〜😊
大月界隈の山を登ったあと、電車利用だと温泉がないのが玉にきずですが、贅沢は言えないのでこのまま帰りました。
秋の終わりに富士山パワーを貰えたいい山行でした。山へ付き合ってくれた友人たちと、素敵な景色を見せてくれた山に感謝です!
では!
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